『ベートーヴェン・ジャンボリー2020』を武蔵野市民文化会館大ホールにて開催しました
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202012158612-O1-981G4doP】
21世紀のクラシック音楽を作る指揮者の会(代表:曽我大介)では、公益財団法人武蔵野文化事業団、武蔵野市、武蔵野市教育委員会、在日モルドバ共和国大使館、在日ルーマニア大使館の協力のもと、ベートーヴェン・ジャンボリー2020実行委員会を立ち上げ、企画から1ヵ月、コロナ禍でキャンセルとなったホールを利用し、2020年12月12日(土)に武蔵野市民文化会館大ホールにてモルドバ国立フィルハーモニーチャリティコンサート『ベートーヴェン・ジャンボリー2020』を開催しました。
オーケストラはSNSを通じ公募され、ベートーヴェン生誕250周年というアニバーサリーイヤーにもかかわらずコロナ禍で演奏の機会を持てなかったアマチュアの演奏家を中心に、わずか10日ほどで90名の奏者が集まったのです。また演奏の補佐には地元を中心としたプロの奏者が参加し、アンサンブルの要となりました。
今回の『ベートーヴェン・ジャンボリー2020』開催には、次のような目的が挙げられます。①巨匠ベートーヴェン生誕250周年を祝う、②アマチュア演奏家がプロ演奏家と共に、コロナ禍で機会がもてなかったオーケストラ演奏の喜びを分かち合う、③今年9月に本拠地や楽器が火災で全焼したモルドバ共和国立「セルゲイ・ルンケヴィチ」フィルハーモニーの支援をする、というものです。
代表の曽我大介は「モルドバ共和国はヨーロッパでも資金的に恵まれていない国のひとつであり、国の精神を支え、クラシック音楽だけではなく民族音楽の楽団もある、音楽の殿堂が丸焼けになってしまった今回の事件は多くの国民にとって深く影を落としている。遠く離れて日本に住んでいても、例えコロナ禍で日本においても苦しい生活を強いられていても、同じ音楽を愛する者としてできる事は何かしなければならないという思いでいっぱいで、この企画を立ち上げ、瞬く間に多くの人々が賛同してくれました。」と熱く語っています。
当日は万全な感染症対策が取られ、舞台上にもソーシャルディスタンスを取った普段見られないセッティングで演奏会を行いました。また感染症対策ということで、この企画オリジナルのマスクを作り、舞台までは全員装着して出ていくという昨今の状況ならではの工夫も行っています。演奏は8人の指揮者によって交代で行われ、集まった奏者たちの「ベートーヴェンを演奏したい」という熱い思いが一丸となり、まるでブラヴォーという声が聞こえてくるような(コロナ禍でブラヴォーなどの大声は控えて頂くようお願いしてありました)熱い万雷の拍手に包まれました。また、武蔵野市が地元のソリスト、吉江美桜さんもロマンスでその美しい音色と音楽性で会場を魅了。さらにアンコールでは、ベートーヴェンの交響曲第7番の最終楽章を指揮者8人がリレーしながら指揮をするというエキシビションまで行われ、会場をより沸かせました。
プログラムの合間にはモルドバ火災の映像や関係者のスピーチを上映し、国立フィルハーモニー支援のための寄付金を461,460円集めることができました。そしてこの寄付金をお願いしたロビーでは、モルドバ共和国大使館の協力によりモルドバのアーティストによる油絵の展示も行われ、観客の目を楽しませる演出も取り入れています。新型コロナ感染者が増える中、観客の数が想定ほど増えなかったものの、ある意味理想的な感染対策で観客同士のソーシャルディスタンスを保つことができ、帰られるお客様方は満足の笑みを浮かべ帰られていきました。
<開催概要>
【日時】2020年12月12日(土)14:00開演(13:30開場)
【会場】武蔵野市民文化会館大ホール
【プログラム】 ベートーヴェン:ロマンスヘ長調 作品50,交響曲第5番 作品67,交響曲第6番 作品68,交響曲第7番 作品92
【出演者】指揮:大森大輝,小津準策,貝瀬永治,黒田尚宏,佐久山修太,曽我大介(東京ニューシティ管弦楽団正指揮者),中島章博,永峰大輔
コンサートマスター:浜野孝史
ヴァイオリンソロ:吉江美桜(ロマンスヘ長調)
オーケストラ:この日のためにプロ・アマチュアで構成された特別オーケストラ
【主催】ベートーヴェン・ジャンボリー2020実行委員会
【提携】武蔵野文化事業団
【後援】在日モルドバ共和国大使館,在日ルーマニア大使館
【協力】武蔵野市の文化を考える市民の会
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