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唐十郎さん通夜 柄本明、佐野史郎、宇梶剛士ら150人弔問 祭壇には「唐組」思わせる紅色の花


唐十郎さん通夜で設置された祭壇、上段中央に遺影

4日に84歳で亡くなった劇作家唐十郎(から・じゅうろう)さん(本名大鶴義英=おおつる・よしひで)の通夜が13日、都内で行われた。

“アングラの巨匠”との別れに約150人の弔問客が訪れた。祭壇には主宰した「唐組」の紅テントを思わせる紅色の花。遺影や在りし日を振り返る映像モニターを、紅一色が包み込んでいた。午後5時30分から始まった通夜には、唐さんから薫陶を受けた俳優柄本明(75)佐野史郎(69)宇梶剛士(61)ら、親交の深かった著名人が多数弔問。21年に「文化功労者」を受賞するなど、日本演劇界の発展に寄与した唐さんの足跡を思い起こさせる空間だった。告別式は14日に行われる。

唐さんはアングラ演劇の旗手と呼ばれ、状況劇場(88年解散)、劇団唐組を主宰し、屋外に設けた紅テントで数々の芝居を上演した。「泥人魚」「少女仮面」「唐版・風の又三郎」など代表作多数。多くの演劇人が影響を受けている。12年に自宅で転倒し、脳挫傷と外傷性脳内血腫で半年間入院。その後は舞台出演もなく公の場に姿を見せることも少なくなっていた。今月1日に自宅で転倒し、救急搬送され、4日午後9時1分に急性硬膜下血腫のため死去した。訃報が公表された際には、渡辺謙、宮沢りえ、三田佳子、佐野史郎ら多くの役者が哀悼の意を表していた。

▼通夜の主な参列者(順不同、敬称略)

柄本明、佐野史郎、宇梶剛士、渡辺えり、麿赤児、柴田理恵、石橋蓮司

◆唐十郎(から・じゅうろう)1940年(昭15)2月11日、東京生まれ。63年に状況劇場を旗揚げしたが、1作で解散。66年に状況劇場を復活させ、67年に看板女優だった李礼仙(麗仙)さんと結婚。88年に離婚して状況劇場も解散。89年に劇団唐組を旗揚げ。同年、再婚。69年「少女仮面」で岸田国士戯曲賞、82年「佐川君からの手紙」で芥川賞を受賞。12年に明大文学部客員教授に就任。長男は俳優大鶴義丹、次男は大鶴佐助。

◆アングラ演劇 60~70年代に席巻した小劇場運動で「アンダーグラウンド」の略。多くの演劇人に影響を与えた。寺山修司さんの天井桟敷、唐十郎さんの紅テント、佐藤信の黒テント、串田和美の自由劇場があり、代表的アングラ女優に李麗仙さん、新高恵子、吉田日出子、白石加代子がいる。

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