埼玉の強豪・昌平の前監督、黒坂洋介氏（48）が、北陸大学野球連盟1部の福井工大硬式野球部のヘッドコーチに就任することが13日、分かった。6月1日から指導にあたる。
黒坂氏は東和大昌平（現昌平）から駒大を経て、社会人のシダックスでプレー。母校で2度にわたり計11年間、監督を務めていた。当時の野村克也監督から指導を受け、データ野球にもたけ、豊富な知識と技術で強豪がひしめく埼玉でチームを強豪校に育てあげ、21年のドラフトでは吉野が楽天1位で指名され、同校初のプロ野球選手を輩出。昨年9月13日付で昌平の監督を退任し、一般社団法人日本能率協会で勤務していた。黒坂氏は「大学に貢献できるように、また学生たちに野球を通していろいろなことを学んで欲しいと思います」と、話した。社会人野球での経験。高校野球での指導と、豊富な経験と知識を、これからは大学野球で発揮していく。
福井工大硬式野球部は、大学野球選手権44回、明治神宮大会10回出場の強豪で、23年からは元広島の町田公二郎氏（55）が監督を務めている。
◆黒坂洋介（くろさか・ようすけ）1975年（昭50）6月15日、東京都生まれ。東和大昌平で外野手としてプレー。駒大を経て社会人野球、シダックスでは故・野村克也監督の下で2年間プレー。03年都市対抗野球大会準優勝、04年8強入り。99年社会人野球日本選手権優勝。04年4強入り。05年春から母校監督を務め、08年で一度退任。17年から復帰し、22年秋、23年春と埼玉大会優勝を果たした。
