俳優の松坂桃李さんが「第39回ヨコハマ映画祭」の助演男優賞を受賞し、1月28日に横浜市内で開かれた授賞式に出席。同映画祭では、受賞者に直接、花束を手渡しできるコーナーがあり、受賞の喜びを語った松坂さんのもとに、多数の女性ファンが殺到し、会場がどよめいた。

 花束を手渡そうとするファンは他の受賞者では10人程度だったが、松坂さんの番になると、数え切れないほどのファンがステージの下に詰めかけ、司会者は「会場の客席の3分の1がステージの下にいるよう。大陸移動が起きたよう」と実況しながら、「危ないから、押さないでね」と注意を促すほどだった。

 映画「彼女がその名を知らない鳥たち」(白石和彌監督)での演技が評価されての受賞となった松坂さんは「映画で人生初の個人賞をいただいたのが、ヨコハマ映画祭での新人賞でした。その時は、会場に来ることができませんでした。今回、受賞し、会場に来られたことが本当にうれしく思います」と喜び、「映画を見た人から、『ほんとうにクズ』とか『嫌い』と言われて、俳優としてうれしかったけど、気持ちが沈む思いをしました。感謝しております。ありがとうございました」とほほ笑んだ。

 「彼女がその名を知らない鳥たち」は、松坂さんのほか、蒼井優さんが主演女優賞、白石監督が監督賞を受賞し、3冠を達成。授賞式に出席した蒼井さんは「人生初の主演女優賞をいただいたのがヨコハマ映画祭でした。11年ぶりに呼んでいただきうれしい」とにっこり。蒼井さんが「賞をいただけたのは、相手役の松坂くんのおかげ」と話すと、松坂さんは「蒼井さんとの共演は刺激になりました」と振り返っていた。

 ヨコハマ映画祭は、“映画ファンが主催するユニークな映画祭・映画賞”で今年で39回目。今回は「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」が、作品賞を含む最多5冠を獲得。同作に主演した池松壮亮さんが主演男優賞、出演した石橋静河さんが最優秀新人賞を受賞したほか脚本の石井裕也さんが脚本賞、撮影賞にも選ばれた。

 授賞式には主演男優賞に選ばれた池松壮亮さん、助演女優賞の臼田あさ美さん、松本若菜さんら各賞の受賞者が出席した。