ワリエワの裁定「時間かかる」＝ＷＡＤＡ

　【ニューヨーク時事】世界反ドーピング機関（ＷＡＤＡ）のニグリ事務総長は１８日、北京五輪期間中に発覚したフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ（ロシア）のドーピング違反について、スポーツ仲裁裁判所（ＣＡＳ）の裁定には時間を要するとの認識を示した。 　ＷＡＤＡはロシア反ドーピング機関（ＲＵＳＡＤＡ）が期限までに裁定を出さなかったとして、ＣＡＳにワリエワの資格停止処分などを求めて提訴した。ニグリ氏は「問題に関連するさまざまな要因がある。早い解決に向けて働き掛けるが、確実に時間がかかるだろう」と語った。　 　また、組織的なドーピングを巡り、五輪など主要国際大会からロシア選手団を除外する処分が１２月中旬に期限を迎えることについて、ＷＡＤＡのバンカ会長は「ロシアの反ドーピング体制はほとんど信用できない。処分解除に向けた条件を一つずつ検証していく必要がある」と話した。（了）【時事通信社】