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外部環境睨みは継続、短期需給の反動狙いも有効か【クロージング】


10日の日経平均は続伸。144.71円高の22196.89円(出来高概算15億2000万株)で取引を終えた。9日の米国市場は、NYダウが300ドルを超える上昇となった。先週発表された6月雇用統計を受けた買いが継続しているほか、貿易摩擦に関して新たな悪材料が出ていないことも安心感につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の22185円となり、これにサヤ寄せする格好から買いが先行すると、前場半ばには22300円台に乗せる局面もみられた。円が対ドルで約1カ月半ぶりの安値を付けたことも安心感につながっている。ただ、インデックスに絡んだ商いが中心のなか、日経平均は25日線接近の局面では戻り待ちの売り圧力も意識されており、個人主体の中小型株などには利益確定の動きもみられた。大引けにかけては上海市場の弱含みの動きが意識され上げ幅を縮めており、日経平均は続伸ながらも本日の安値で取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは石油石炭、非鉄金属、電気機器、海運、機械、ゴム製品がしっかり。一方で、電力ガス、陸運、水産農林、食料品、倉庫運輸、不動産が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファナック<6954>がけん引。半面、連日でストップ高をつけていたエーザイ<4523>は一服となった。

日経平均は引けにかけて利食いに押される格好となったが、心理的な抵抗線として意識されている25日線に接近しており、想定内の値動きであろう。セクターではディフェンシブ系が一服となっており、景気敏感へのリバランスが中心といったところである。中小型株は利食いに押される銘柄が目立っており、自律反発の域は脱していない状況であろう。引き続き外部環境を睨みながらの相場展開となるが、心理的な抵抗線を突破してシグナルを好転させるには、時間を要する可能性があり、決算など個別の材料を手掛かりとした循環物色になりそうだ。また、SUBARU<7270>の乱高下を見る限り、参加者が限られる中で短期的な需給に振らされやすい局面でもある。そのため、急伸・急落後の反動を狙ったスタンスも活きてきそうである。ETFの分配金支払いのための先物売りはピークを通過したとの見方もあり、調整局面では反動を意識した押し目を拾いたい。



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