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犬の目にもうれし涙=飼い主と再会で―麻布大など


 犬が飼い主と長時間離れた後に再会すると、涙の量が増加することが麻布大などの研究で分かった。涙の増加には愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが関与しており、飼い主との再会を喜ぶ「うれし涙」だという。論文は23日、米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。  麻布大獣医学部の菊水健史教授らは、飼い主と一緒に過ごしている犬を、施設で預かって5時間以上離ればなれにした後、再会させる実験を実施。別れる前と、再会後に犬の涙の量を比べたところ、涙の量が約1割増えていた。飼い主以外の人では、増加は見られなかった。  一方、「犬の涙」の影響を調べるため、人工涙液を点眼した前と後の犬の写真を人に見せて印象を尋ねる実験では、「涙目」の犬の方が「お世話をしたい」「触れたい」など肯定的な回答が多かった。  オキシトシンは、見詰め合う母子の間で増加するが、犬と飼い主の間でも見詰め合う時間が長いほど増加することが、菊水教授らの過去の研究で分かっている。  研究チームは、犬が4万~2万年前から人との関わりを深める中で、オキシトシンを介したコミュニケーション能力を身に付けてきたと指摘。菊水教授は「犬が再会を喜び、涙を増やすと、人はかわいがりたくなる。そうやって人から大事にされることで、絆を深めていったと思う」と話している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕人工涙液を点眼し、目が潤んだ状態の犬。人間に対する印象調査では、点眼前に比べ「お世話をしたい」「触れたい」など肯定的な回答が増えたという(菊水健史・麻布大教授提供)
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