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福島・双葉町で準備宿泊=11年ぶり帰還へ「大きな一歩」


 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域に指定され、唯一、全住民の避難が続く福島県双葉町で20日、帰還に向け自宅などで寝泊まりできる「準備宿泊」が始まった。原発事故後、約11年ぶりとなる町内での居住に、訪れた町民からは「大きな一歩だ」と喜ぶ声が聞かれた。  準備宿泊は、6月以降の避難指示解除を目指すJR双葉駅周辺の「特定復興再生拠点区域」など町面積の約15%に当たる一帯で行う。町によると、自宅を解体したなどの理由で、利用する意向の住民は現時点で11世帯15人にとどまる。   茨城県から訪れた大沼勇治さん(45)は、水道や電気が使えるようになった自宅を見て、「事故当時はここまで戻るとは思わなかった。大きな一歩だ」とかみしめるように語った。小学校に通う息子2人を連れ、週末に宿泊する予定という。  谷津田陽一さん(70)は、福島県南相馬市から妻と共に古里に戻るといい、「自然に囲まれた中で暮らすのが落ち着く」とほっとした表情。ただ、帰還する町民が少ないことが気掛かりで、「準備宿泊を機に復興を加速させてほしい」と話した。  双葉駅前で取材に応じた伊沢史朗町長は「戻ってきて良かったと思えるよう、町民が安心できるコンパクトな町づくりをしていく」と語った。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕福島県双葉町のJR双葉駅周辺。住民帰還に向け、一部地域で準備宿泊が始まった=20日午後 〔写真説明〕一部地域で準備宿泊が始まった20日、JR双葉駅前で行われたパトロール出動式=福島県双葉町 〔写真説明〕準備宿泊が始まり、自宅の水回りを確認する大沼勇治さん=20日、福島県双葉町
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