Aloha~ウォーキングプロデューサーOK和男です。さて今回は“抑えておきたい命に関わる重要ポイント「FIRE&A」と「WBGT」についてお伝えします。なんだか難しそう?ご安心ください。アルファベットは、簡単かつ活用しやすい情報のキーワードです。大人の女性としてこの機会にぜひ覚えておきましょう!
FIRE&Aって?
応急措置でよく目にする「FIRE」はご存知でしょうか?炎を意味するFIREを熱中症の応急措置のキーワードとして覚えておきましょう。
F=(Fluid)/水分補給
I=(Icing)/冷却
R=(Rest)/安静
E=(Emergency)/119番通報
を意味します。
意識障害を伴うようなときは、逆から応急処置をします。つまり、Eすぐに救急車を呼び、R安静にして、I冷やして、F水分補給=E、R、I、Fの順番で応急処置をします。(意識がない場合は、無理に水を飲ませてはいけません)
では「&A」とは何のことでしょうか? 上記の「FIRE」にプラスして「A」も大切なキーワードです。
A=Acclimatizationは「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」(暑熱順化・暑熱順応)のことで、徐々に身体を暑さに順応させて暑さに馴れることを意味します。
急に暑くなると熱中症にかかる人が増えるように、暑さになれることは、熱中症の予防に大切なキーワードのひとつです。
環境温度の基準「WBGT」湿球黒球温度(しっきゅうこっきゅうおんど)
もうひとつのキーワード「WBGT」は、スポーツ好きの方なら一度は目にしたことや聞いたことがあるかもしれません。「WBGT」について簡単に説明します。
WBGT=Wet Bulb Globe Temperatureとは湿球黒球温度のことで、人体の熱収支に与える影響の大きい 「湿度」と「日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境」と「気温」の3つを取り入れた暑さの指標です。
熱中症予防運動指針として、環境条件の評価に望ましいとされる「WBGT」では、5段階に分類されています。これを簡単に記しますと、≪ほぼ安全(適宜水分補給)・注意(積極的に水分補給)・警戒(積極的に休息)・厳重警戒(激しい運動は中止)・危険(運動は原則中止)と分類して、運動するときの注意点や運動を中止するべき環境について表示されています≫
詳しく確認したい人は、環境省の熱中症予防情報サイト(※)をご覧ください。基本情報の他にも、予防法や応急措置などたくさんの情報がありますので目を通しておくといいですよ。
ちなみにこの原稿を書いている2018年7月18日17時の暑さ指数(通常の暑さ指数)を確認してみると「厳重警戒」でした。さらに翌19日の午後は「危険」レベル!日中の不要な外出を控えることにします。
次回予告
シリーズでお届けしています「熱中症予防」。次回は、現場で活動し続ける現役ボディデザインコーチだからこそ把握している「熱中症あるある」をお伝えします。マハロ~
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