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Microsoft、VR音声コマンド機能のデモ動画公開。ついにVRとAIが融合する時代へ


海外メディアUploadVRは、2017年2月7日の記事において、Microsoftが発表したVR音声コマンド機能に関するデモ動画を紹介した。


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音声コマンドで宇宙探索するゲームデモ動画「Starship Commander」


同メディアは、2017年2月7日、Microsoft ResearchがYouTubeにアップした音声コマンド機能を使ったVRSFアドベンチャーゲーム「Starship Commander」のデモ動画を紹介した。


2分半ほどの同動画は、同研究所でUIを研究しているAlexander MejiaがVR音声コマンドを解説しているパートと、実際にVR音声コマンド機能を使ったVRゲーム「Starship Commander」をプレイしているパートから構成されている。


注目すべきは、動画後半(1分20秒以降)の同ゲームのプレイパートで、OculusRiftを装着したプレイヤーは、VR空間にいる女性の姿をしたバーチャルアシスタントに音声で指令を与えているのだ。その光景は、今まで何度もSF映画で見て来たヒトとAIの会話そのものだ。



音声コマンドを支える「CRIS」「LUIS」


同動画で実行されている音声コマンドを支えているテクノロジーは、もちろんAIだ。具体的には「CRIS」と「LUIS」というAI機能が使われている。


「CRIS」とは、Custom Recogntion Intelligent Serviceの頭文字をとったもので、知的認知機能カスタムサービスとでも訳せる。同機能は、特定の音声入力と何らかのコンピュータの処理を結びつける機能だ。簡単に言うと、例えば「Wordを起動して」という音声フレーズと、「Wordを起動する」とコンピュータの処理を連動させるのである。


「LUIS」は、Language Understanding Intelligent Serviceの略称で、直訳すると「知的言語理解サービス」となる。この機能に関しては、Microsoftは「意図エンジン」という位置づけをしている。同機能が実行するのは、異なるフレーズを同一の意味として理解することだ。例えば、「ドアを開けて」と「戸を開けて」を同じ意味として認識するのだ。


「LUIS」は「CRIS」を補う機能である。「LUIS」のおかげで曖昧な音声コマンドを発したとしても、意味を適切に解釈して「CRIS」によって最終的なコンピュータの処理を導き出す。言ってみれば、ヒトは正確に音声コマンドを暗記する必要なく、AIに音声で命令できるのだ。


VR音声コマンドの市場的価値


デモ動画で実行されているVR音声コマンドは、ゲームだけではなく多くの分野での応用が期待される。


まず考えられるのは専門用語を多用するVRビジネスアプリだ。この候補には医療、エンジニアリング等があるだろう。


デモ動画で見られるように、ゲームにも応用可能だ。ただしアクションゲームよりはアドベンチャーゲームの方が向いていそうだ。


また、このVR音声コマンドはWindows PCで実行されていることが大きな強みとなる。VR Ready PCにWindowsを採用しているVRヘッドセットならば、この機能を使える可能性がある。


まとめて言えば、VR業界にもついにAIテクノロジーの波が押し寄せて来たのだ。この波は、VRをさらなる高みに運ぶだろう。


Microsoftが発表したVR音声入力機能に関するデモ動画を紹介したUploadVRの記事

http://uploadvr.com/microsoft-announces-custom-speech-services/


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