株式会社エム・ソフトは、建物・施設・設備・インフラなどの検査・点検箇所をARで記録し、可視化するアプリ「Pinspect(ピンスペクト)」の新バージョンをリリースしたことを発表しました。


「Pinspect」とは?

Pinspect(ピンスペクト)は、検査・点検箇所をARで記録、可視化できるアプリです。

対象となる場所の3次元座標を取得し、デジタル付箋〈ピン〉として空間上に可視化します(図1、図2)。

図1:周辺環境を認識

図2:現場の空間にデジタル付箋

写真やメモを座標と紐付けて保存することも可能で、現場情報を図面やEXCEL形式のレポートとして出力することができます。

さらに記録した3次元座標を、クラウド経由で外部のBIM/CIM、点群データ等に反映することもできます。

詳細:Pinspectサービスページ



新バージョンは新機能追加でより使いやすく

「Pinspect」で今回リリースされたVer.2.2.0は、従来、平面図では分かりにくかった指摘箇所〈ピン〉の高さ情報がひと目で分かる3D表示機能などが新たに追加されています。

また、2020年3月に発売されたLiDAR搭載の新型iPad Proにも標準で対応し、従来機種よりも高い認識精度で、ピンの配置、3次元情報記録が出来るようになりました。

ピンを3Dで表示!

新バージョンでは、「ピンの3D表示機能」が追加されています。

Pinspectでは、記録した3次元座標を基に〈ピン〉の位置を図面に自動で反映させることができます。

従来は2Dの平面図を前提としていたため、「高さ」情報を確認することはできませんでした。

今回追加された「ピンの3D表示機能」を利用すると、平面図では表現できないピンの「高さ」情報が直感的に確認できるようになります(図3)。

図3:ピンの3D表示機能

ピンチイン/アウトで拡大・縮小したり、回転させて違う角度から見たりすることもできるようになりました。

LEDライトも利用可能に

True Toneフラッシュ搭載機種の背面のLEDライトを点灯することで、暗い現場でも明るく照らして撮影がすることができます。

新型iPad Proにも対応

新バージョンは、3月25日に発売されたLiDAR搭載の新型iPad Proにも対応しています。

LiDARにより周辺環境の認識速度が大幅に早くなり、また、周辺の形状に合わせてピンが安定的に表示できるようになるなど、精度が大幅に改善されています。

LiDARについて

LiDARは、Light Detection and Ranging(光検出と測距)の略で、発光した光が物体に反射して戻ってくるまでの時間を計算して、対象物までの距離を測定する技術です。

BIMとの連携も可能に

近年、BIMやCIM、点群データといった3Dデジタルデータの活用が広がっていますが、デジタル上の空間と現実の空間は直接紐付いていないため、現場で発見した問題とその発生場所をデジタル上に反映させることが難しいという課題がありました。

Pinspectは「ピンを置く」という操作によって現場の問題点を3次元座標で記録することが可能です。

記録した座標をエクスポートすれば、点検箇所の情報をデジタル上の空間に反映させることができます。

またデジタル空間上で追加・変更された情報を、ARで現場で再現して可視化することもできるようになります(図4)。

BIMと連携した機能については、現在、個別対応で開発が進められており、順次公開される予定です。

まとめ

Pinspectは、スマホやタブレットで利用できる空間の検査・点検箇所をARで記録、可視化できるアプリです。

例えば、点検時に発見した壁面のヒひび割れなどの問題箇所の3次元座標を取得し、画面上に付箋を貼るようにデジタル付箋(ピン)として空間上に可視化・記録することができます。

今回リリースされた新バージョンでは、新機能「ピンの3D表示機能」を利用することで、平面図に「高さ」情報を直感的に認識できるように盛り込むことができます。

需要が増えているインフラの整備や建物のメンテナンス・修繕などに活用すれば、精度があがるだけでなく、時間短縮など大いに活躍しそうなアプリですね。

ソース:ARアプリ「Pinspect」に関するプレスリリース[PR TIMES]








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情報提供元:VR Inside
記事名:「ARで空間を3Dデータとして記録!ARアプリ「Pinspect」新バージョン登場