産卵期に川を遡上する鮭のパワーの源がアスタキサンチン。強い抗酸化力を持つアスタキサンチンが、体内に発生した活性酸素を消し去ることで、川を遡上するパワーを生み出すわけです。そこで、アスタキサンチンが具体的にどのような効果を発揮するのか、詳しく見ていきましょう。



アスタキサンチン効果で持久力アップ


アスタキサンチンの持久力アップ効果を示す実験があります。マウスを4~5週間、毎日泳がすと100~120秒ほど泳げるようになるのが通常。ところが、アスタキサンチンを与えたマウスは、その2~3倍の時間泳げるようになるのです。


遊泳中のマウスの血中乳酸値を測定すると、通常のマウスは時間の経過とともに数値がアップ。一方、アスタキサンチンを与えたマウスは、それほど増えません。すなわち、アスタキサンチンには持久力アップ効果があるわけです。


もう1つのアスタキサンチンの高肥満効果を示す実験もあります。マウスに高脂肪食を与えると、1か月ほどで脂肪肝になってしまうのが通常。ところが、アスタキサンチンを与えたマウスは、同じ高脂肪食でも脂肪肝になりにくかったのです。


アスタキサンチン効果は脂肪代謝改善


しかも、アスタキサンチンの摂取量が増えれば増えるほど、肝臓は通常の状態に近づくこともわかりました。このように、アスタキサンチンには抗肥満効果もあるわけです。


さらに、高脂肪食とアスタキサンチンを与えたマウスに、片方には運動させ、もう片方には運動させないという実験も行われました。その結果、運動をさせたマウスは、させなかったマウスに比べて明らかに体重の増加が少なかったのです。


このように、アスタキサンチンには持久力アップ効果と抗肥満効果があります。じつはこれ、体の中で脂肪を上手に燃焼させている結果。脂肪代謝が改善したからです。すなわち、アスタキサンチン効果の秘密は、脂肪代謝の改善にあるのでした。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 アスタキサンチン効果の秘密は脂肪代謝の改善