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【台湾情報】人気ミルクレープショップの観光工場が雲林に。親子でお得にDIYを楽しもう。


はじめに

国内旅行が人々の大きな楽しみとなっている台湾。ファミリーで楽しめるレジャーにも注目が集まっています。台湾中部・雲林の斗六にある「塔吉特Touched千層蛋糕大使館」も、そのひとつ。人気ミルクレープ・ブランドの観光工場で、不思議の国のアリスに着想を得た館内は、とてもフォトジェニック。親子で楽しめる3つのDIY体験も好評です。 人気ミルクレープブランドと消費者をつなげる“大使館”。

人気ミルクレープブランドと消費者をつなげる“大使館”。

ミルクレープ・ブランド「塔吉特Touched」は、長くOEM、ODMとして食品製造をしていた「豐喜食品」の廖憲平CEOが、思い出の味を再現すぺく、2008年に誕生しました。コンセプトは“Touch your heart”。この発想をよりわかりやすく体現し、消費者との距離をさらに縮めるため、2018年に作られたのが、今回紹介する観光工場「塔吉特Touched千層蛋糕大使館」です。ここでおいしさを分かち合うだけでなく、ミルクレープ、バウムクーヘン、フルーツゼリーの製造工程を公開することで、「誠実、熱意、革新、衛生、安全」というモットーへの理解、商品への知識を深めてもらいたいという願いを込め、オープンに至りました。

敷地内には、セントラルキッチン方式の生産ラインを備えた工場棟とミルクレープ大使館があり、鮮やかな青、黄、オレンジ色を採用した工場の外観は、まるで巨大なギフトボックスのよう。対して大使館は、スチールグレーに黄色い窓枠を効かせた外観で、シックでありながら、こだわりを感じるデザインが特徴的。 大使館のキャラクター・ウサギ公爵がそこここに。

大使館のキャラクター・ウサギ公爵がそこここに。

「不思議の国のアリス」を彷彿とさせる世界観も特徴で、ガイド的な役割を担うのは、ウサギの公爵。黄色いトリミングを効かせた青いジャケットとシルクハットを被った公爵は、大使館の象徴的存在。屋根の上、エントランス、2階の展示スペース…と、それぞれ雰囲気の違う公爵が出迎えてくれます。 まずは、ミルクレープの基礎知識を学ぶところから。

まずは、ミルクレープの基礎知識を学ぶところから。

一階は「迎賓区」と「企業文化区」があり、ブランドの歴史や受賞歴などを知ることから始まります。壁にはミルクレープの世界地図、クレープ皮の由来、ミルクレープって何?といった基本知識に加え、関連データを掲示。おもしろデータのひとつが「塔吉特Touched」が一年間で販売するミルクレープの量。積み重ねると、なんと台北101の28棟分の高さになるというから驚きです。また、無数のタマゴのモチーフを並べた壁は“映えスポット”として大好評! 入館チケット付属のスタンプラリーで、キッズもゴキゲン!

入館チケット付属のスタンプラリーで、キッズもゴキゲン!

クレープ皮を製作する「蛋皮製程区」は、休日に開かれるコーナー。スタッフがクレープ皮を焼くプロセスを実演、それを試食することができます。平日はガイドによる館内の解説サービスが。また、入館チケットに付属しているスタンプラリーカードで8個のスタンプを獲得するとプチプレゼントを受け取れます。 プリント加工で、特別感あるミルクレープが完成。

プリント加工で、特別感あるミルクレープが完成。

2階には、ケーキへのプリントサービスコーナーを設置。1階のショップで好きなフレーバーと図案を購入すると、5〜10分で、訪問の記念となるオリジナルなミルクレープに仕上げてくれます。 迷ったら全部作ろう! お手頃価格で楽しめる3種のDIY。

迷ったら全部作ろう! お手頃価格で楽しめる3種のDIY。

明るく広々としたDIY教室では、3つの体験コースを用意。まずは1階のカウンターまたはインターネットで好みのコースを予約をしましょう。ここで体験できるのは、クリームと果物のクレープ「聖火杯」、バウムクーヘンを生クリームで可愛くデコレートする「年輪蛋糕装飾」、一枚ずつソースを塗る技術を学ぶフランス風ミルクレープ製作「法式千層蛋糕」。いずれも親子で楽しめる内容で、出来上がったスイーツは、もちろん持ち帰りが可能です。DIYを楽しんだ後は、同じく2階にある、報道資料が展示されたウサギ公爵の大使オフィスも要チェック。こちらも外せない撮影スポットのひとつとして人気です。 極薄のクレープ皮を重ね合わせる職人芸に釘付け!

極薄のクレープ皮を重ね合わせる職人芸に釘付け!

ミルクレープとフルーツゼリーの生産ラインを間近で見学したい人は、早めの予約がオススメです。伝説のクレープ皮製造機を使い、タマゴ、牛乳、小麦粉を黄金比で混ぜ合わせたタネを0.03mmの薄さに焼き上げる技術は必見。一日8時間の稼働で焼かれる8インチのクレープ皮は、なんと4329枚。それらを手作業でクリーム類を塗り、何層にも重ね合わせていくことで、−8℃の少し凍った状態の独特な食感のミルクレープが完成します。

すべての工程はマニュアル化され、厳しい品質管理のもと製造されていますが「これは食品の安全確保のための最も基本的なこと。消費者の方々に安心して食べていただくことに絶対的な責任があるのです」とCEOは語ります。また、同時に、スタッフたちにも自社製品を過小評価することなく、心を込めた商品作りとサービスを提供するよう呼びかけています。「その思いが、幸せな味わいを伝え、人々に幸せな笑顔をもたらすことにつながるのです」。
そこは、ミルクレープを心から愛する人が集う場所。

そこは、ミルクレープを心から愛する人が集う場所。

館内は、ポップな展示が目を引く一方、整然として清潔感あふれる空間。「千層蛋糕大使館は、ショッピングセンターではないし、観光バスでの団体客を受け入れていません。それは、ツアー客のなかには、行程に組み込まれていて仕方なく来館する人も少なくないからです。トイレ休憩の場とされたり、冷やかしに来られるのは本意ではありません。来館していただきたいのは、スイーツが大好きで『塔吉特Touched』に関心を持ってくださる方々。そしてDIY体験を希望するゲストの皆さんは、心から歓迎します」。CEOの言葉の端々に、ものづくりへの本気度を感じます。来館すれば、おいしさと人気の秘密に触れられること請け合いです。

おわりに

1階のショップギャラリーには、20数種のフレーバーのミルクレープがズラリ。飲み物と一緒にゆったりと甘いひとときを楽しめます。微冷凍させたミルクレープをはじめ、姉妹ブランド「吃果籽」のこんにゃくゼリーなどの周辺商品は、おみやげとしてぜひ。入館チケットに付属している割引券を忘れずに活用しましょう。

◆塔吉特Touched千層蛋糕大使館
住所:雲林縣斗六市榴中里工業路118號
電話:+886-5-557-4516

◆塔吉特Touched千層蛋糕
電話:+886-5-557-1296
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