青山尚暉さんは、インテリアを基準に「美しすぎるクルマ」を選考。その結果、ホンダ eとDS7クロスバック、そして最新のシボレー・コルベットが選ばれた。特にホンダ eは、5つのディスプレイがずらりと並ぶ未来感あふれるインパネが印象に残ったそうだ。



TEXT●青山尚暉(AOYAMA Naoki)

クルマのデザイン、エクステリアをうっとり眺めている時間より、運転席に座り、運転しているときのほうが、デザインに触れる時間が長い...だから、エクステリア以上にインテリアデザインにこだわる、というのが、ボクの持論。

1台目:ホンダ e

2020年8月に日本デビューしたホンダ e。インパネ中央には12.3インチ画面を二つ並べ、メーターは8.8インチ画面。そして世界で初めて量産車で標準装備としたサイドカメラミラーシステム用の6インチ画面を左右端に配置する。

で、ここ最近、感動したのが、ホンダe。前後どちらから見ても丸目2灯という、ほっこりできるエクステリアデザインもさることながら、乗り込んだ瞬間にクルマの未来を感じさせる、まるでウッディーなテーブルの上にあるような、世界初の5つものスクリーンをダッシュボード左右いっぱいに水平配置するワイドビジョンインストルメントパネルが白眉。



ダッシュボード上のNFCマークにスマートフォンをかざせば、ホンダeに電源が入り、起動する。ここまでの流れだけでも、デザインの新しさを感じ取ることができる。



このサイズ、パッケージ、EV走行可能距離のピュアEVとして高めの価格も、このデザインが気に入れば、納得せざるを得ないだろう。

シンプルでノイズの少ないデザインがホンダ eの真骨頂だ。

2台目:DS7 クロスバック

2018年に日本上陸を果たしたDSオートモビルのフラッグシップ、DS7クロスバック。高級機械式時計の文字盤加工として用いられたギョシェ彫り模様をモチーフにした意匠が施されている。

同じく、インテリアデザインとして突出していると思えるのが、DS7クロスバックだ。メカ好き、頑駄無好きにはきっとたまらない、まるで宇宙船を操縦しているような感覚になれる、シートからインパネ、センターコンソール周りのデザイン、スイッチ類、ブラック×控え目レッドのカラーコーディネーションも秀逸。



パリをオマージュしたというのは、日本生まれのボクにはちょっと理解しがたいものの、日本車やドイツ車からもっとも遠いところにある、粋すぎるデザインだと思える。こんなインテリアデザインのクルマを所有すれば、用もないのにステアリングを握ってしまいそうだ。

DSのアイデンティティである「DSウインググリル」を採用。個性的な顔つきだ。

3台目:シボレー・コルベット(C8型)

2019年デビューの8代目シボレー・コルベットの運転席は、これまでの伝統に沿ったドライバーを包み込むようなデザインを採用。その一方、上下が直線的な小径ステアリングや12インチのセンターディスプレイなど最新のアイテムも取り入れている。

最後にエクステリアを含むデザインにグッとくるしかない、価格対デザインで圧巻の1台が、C8と呼ばれる8代目新型シボレーコルベット。



FRからMRにレイアウト変更したコルベットは、アメリカ人の憧れのスポーツカーだが、そのエクステリアデザインはこれまでのコルベットとは一線を画す、ミッドシップならではのスーパーカー臭がむんむん。戦闘機のコクピットをイメージしたというデジタルコクピットのデザインも、乗り込んだ瞬間からアドレナリンを逆流させるのに十二分。これが1180万円からというのは、バーゲンプライスというしかない。だって、怒級スーパーカーそのもののデザイン、佇まい、パフォーマンスは2000万円級!?ですから。



ちなみに、リヤのラゲッジルームにはゴルフバッグが2セット入る実用性も持ち合わせているのだが、シボレー純正のゴルフバッグのデザインがまた、カッコ良すぎる!!



と、書いてきて、日本車にデザインに惚れ惚れさせられるクルマって、過去から現在まで、そうはないなぁ...とか思ったりもする。

大型のサイドエアインテークがミッドシップであることを声高に主張。F22やF35など最新の戦闘機からもデザインのインスピレーションを得ているという。

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どんなに走りが楽しくても、どんなに乗り心地が良くても、ブサイクなクルマには乗りたくない。そう、デザインはクルマの命。ということで、これまで出会ったクルマの中からもっとも美しいと思ったベスト3を毎日、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに。

情報提供元:MotorFan
記事名:「 【美しすぎるクルマ・ベスト3(青山尚暉)】ホンダ eのインテリアは乗り込んだ瞬間にクルマの未来を感じさせる