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【ソフトバンク】柳田悠岐がキッズたちに届ける特大弾「野球を始めてほしい」こどもの日は14年から8連勝


西武対ソフトバンク ヒーローインタビューを終えポーズを決めるソフトバンク柳田(撮影・滝沢徹郎)

<西武0-4ソフトバンク>◇5日◇ベルーナドーム

ギータが「こどもの日」に特大弾をかっ飛ばした。

ソフトバンク柳田悠岐外野手(35)が4回に確信の4号ソロ。西武隅田の初球を一振りで仕留めた。7回には1死満塁でダメ押しの中前2点適時打。ちびっ子たちに夢を与える3安打3打点の活躍だった。チームは14年から2分けを挟み、こどもの日は8連勝。連敗を3で止め、貯金を再び両リーグ最多の10に戻した。

  ◇  ◇  ◇

鋭いインパクト音を残し、勢いよく右翼ポール際へ伸びていく。どこまで飛んでいくのか…。柳田は豪快なフォロースルーを決め、あとは打球の行方を見届けるだけだった。「たくさん子どもたちも来ていたので。いいスイングができた」。背番号9に子どもたちの視線はくぎ付け。貫禄十分にダイヤモンドを周回した。

1-0の4回無死。隅田の初球だった。内角直球をフルスイングした。「完璧です」。手に残った感触も文句なし。確信の4号ソロを右翼席上段へ突き刺した。こどもの日での1発は18年以来で自身3本目。初回は内野安打で出塁し、先制のホームへ頭から飛び込んだ。チーム最年長の野手が走塁でもハッスルプレー。球場に足を運んだキッズの目にも元気なギータの勇姿が焼きついた。敵地でヒーローとなり「野球を始めてほしいです。皆さん野球をしましょう!」。同日は14年から2分けを挟み、無傷の8連勝となった。

試合も決定づけた。7回1死満塁。本田の外角低めチェンジアップをしぶとく中前へ運び、ダメ押しの2点タイムリー。今季4度目となる3安打の固め打ち。試合前時点では14打席ノーヒットも、復調を印象づける快打ぶり。打率も再び3割台に復帰した。「いいスイングができた時は結果が出やすい。その確率を上げていきたい」。慢心はなく、好調を維持していく。

柳田が3安打3打点の大活躍を見せれば、山川は初回に先制適時打を放った。近藤は6回に中越え二塁打。直近2試合でクリーンアップが22打数1安打と沈黙も、中軸トリオに快音が戻った。小久保監督は「みんなが主力が『打たん』って言うから怒ったんじゃないですか」。チームも連敗を「3」で止め、貯金を再び両リーグ最多の「10」とした。6日からは本拠地で2・5ゲーム差の2位日本ハムを迎え撃つ。打つべき人が打って一気の首位固めを狙う。【佐藤究】

▼阪神とソフトバンクが勝ち、ともに5月5日のこどもの日は8連勝。こどもの日の8連勝は55~63年西鉄、64~70年ロッテ(64年はダブルヘッダー連勝)に並ぶ最長となった。

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