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波に乗る山本涼=新エースへ高まる期待―スキー複合男子


 ノルディックスキー複合男子で25歳の山本涼太(長野日野自動車)が存在感を見せている。ワールドカップ(W杯)個人戦の表彰台は昨季まで3位が2度だけだったが、今季は開幕戦で自己最高の2位に入り、第3戦も3位。ここまで7戦でトップ10入りが6度と序盤戦を快調に滑り出した。  課題だった距離で走力を上げた。得意のジャンプで得たリードを守り、距離では強豪の欧州勢に食らい付いて順位を大きく落とさない展開が増えた。競技前に心拍数を上げ過ぎないよう調整を変え、技術面でも試行錯誤を繰り返したことで滑りが向上。「昨季までは(後半距離で追い付かれて)集団になった時点で僕の試合は終了してしまうような走力だった。(今季は)すごく楽しい」と充実感を漂わせる。  2月の北京五輪では団体の後半距離でアンカーを務めた。重圧の中、レース終盤にオーストリア選手を振り切り、日本勢28年ぶりのメダルとなる3位に貢献。大舞台での経験がW杯に生きていると感じており、「いいスタートが切れて、波に乗っている」と自覚する。  長く日本のトップを走り続け、W杯総合優勝や五輪3大会連続メダルなどの実績がある34歳の渡部暁斗(北野建設)は今季、けがの影響もあってW杯は22位が最高。山本涼には新エースへの期待も高まるが、すぐにバトンを引き継ぐ気持ちは「ない」と即答した。渡部暁の偉大さを間近で見てきただけに、「早くエースに戻ってきてほしい」と復調を祈っている。  来年2~3月にスロベニアで行われる世界選手権で初のメダルを目指す。「そのためには、もっと(表彰台の)数を増やさないと。W杯初優勝も狙いたい」。W杯本格参戦5シーズン目で飛躍を遂げようとしている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ノルディックスキーW杯複合男子の開幕戦、後半距離でシュミット(右)を追う山本涼太=11月25日、フィンランド・ルカ(EPA時事) 〔写真説明〕ノルディックスキーW杯複合男子の開幕戦で2位に入った山本涼太(左端)=11月25日、フィンランド・ルカ(EPA時事)
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