【パリAFP=時事】翼のようなひれを持つ太古のサメの新種の存在が明らかになった。19日の米科学誌サイエンスに掲載された論文によると、このサメは大型のエイであるマンタが出現するはるか昔に生息しており、プランクトンを餌にしていたという。(写真はフランス国立科学研究センターのローマン・ブロ氏が率いる研究の対象となった「Aquilolamna milarcae」の想像画)
 研究対象となったサメの化石は2012年、メキシコ北東部の化石の宝庫バジェシージョで発見された。「Aquilolamna milarcae」という学術名を持つこのサメは、全長約1.65メートルで、ひれの先端から先端までの長さは1.9メートル。約9300万年前に生息し、プランクトンを餌にしていた。
 「イーグルシャーク」の異名を持つこのサメは、今日のエイのように、翼のような極度に長い胸びれを持っていた。
 論文の著者らは、この「奇妙な」サメはおそらく非常にゆっくり泳ぎ、餌を追い求めることはできなかったのではないかと指摘する。
 フランス国立科学研究センター(CNRS)とレンヌ第1大学に所属する筆頭著者のローマン・ブロ氏はAFPに「グライダーにたとえるといいかもしれない。(中略)速く泳いで捕食するには全く適していなかった」と語った。
 骨格から歯が一切見つからなかったことは、歯が非常に小さいか完全に失われていたことを示唆している。大きな頭部と考え合わせると、「捕食動物というよりむしろプランクトンを食べる魚」だったとブロ氏は説明。「イーグルシャークは徐々にマンタに取って代わられた」と語った。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/03/19-17:58)

情報提供元:時事ドットコム ワールドアイ
記事名:「翼のような胸びれ持つ「イーグルシャーク」 太古の新種ザメ発見