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6日の中国本土市場概況:上海総合1.7%高で3日続伸、医薬セクター連騰


6日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比48.42ポイント(1.72%)高の2866.51ポイントと3日続伸した(上海A株指数は1.72%高の3003.81ポイント)。
中国の「肺炎対策」が評価される流れ。国務院が5日に開いた常務会議では、医療用マスクや防護服、主要な医薬品など感染予防物資の供給確保に向けて、金融や税制で関連企業を支援することが決定された。新型肺炎による景気先行き不安が依然としてくすぶるなか、金融緩和の期待も続いている。また、新型肺炎の治療薬を巡る報道も好感された。取引時間中に、中国財政部が「対米追加関税の一部を引き下げる」と発表したことも材料視されている。指数は中盤から上げ幅を拡大した。

業種別では、医薬品の上げが目立つ。抗生物質の山東魯抗医薬(600789/SH)と江蘇聯環薬業(600513/SH)、中医薬の河南太龍薬業(600222/SH)などが連日でストップ高した。江蘇聯環薬業は9営業日連続のストップ高。その間に135%の値上がりを記録した。インターネットサービス関連株も急伸。メディア・コンテンツの浙報数字文化集団(600633/SH)がストップ高、オンラインゲームの吉比特(603444/SH)が9.6%高で引けた。吉比特は上場来高値を更新している。肺炎拡大の影響で利用者が増えるとの観測が広がった。

農業関連株も高い。種子卸売りの甘粛省敦煌種業(600354/SH)が値幅制限いっぱいまで上昇した。政策支援の期待が強まる。国務院は5日、中央政府が策定した当該年の最も重要な政策課題を掲げる文書「中央1号文件」を発表。「三農(農業、農村、農民)」問題を解決すべき最優先課題とする政策を04年以来、17年連続で打ち出している。このほかハイテク株、消費関連株、インフラ関連株、不動産株、金融株、素材株など幅広く買われた。

外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が1.87ポイント(0.81%)高の233.20ポイント、深センB株指数が9.56ポイント(1.05%)高の923.06ポイントで終了した。

【亜州IR】




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