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26日の香港市場概況:ハンセン0.8%高と5日ぶり反発、政策期待が強まる


週明け26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比201.84ポイント(0.79%)高の25871.89ポイントと5日ぶりに反発し、本土企業株で構成されるH株指数が100.62ポイント(0.96%)高の10530.66ポイントと3日続伸した。売買代金は681億9300万香港ドルと小幅ながら拡大している(23日の売買代金は658億500万香港ドル)。


政策期待の高まりで買われる展開。香港返還20周年式典を今週末の7月1日に控えるなか、習近平国家主席が29日から3日間の予定で香港を訪問することが材料視された。「粤港澳大湾区」(広東・香港・マカオの経済、金融、交通インフラ、物流などを一体化するベイエリア構想)建設計画が正式発表されるとの観測が流れている。本土株高も追い風。上海総合指数は約3カ月ぶりの高値水準を回復した。香港の各指数は終盤に入り上げ幅を拡大している。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港金融大手の中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)が6.3%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が3.2%高と上げが目立った。中銀香港に関しては、モルガン・スタンレーが最新リポートで目標株価を上方修正したことも支援材料となっている(38.00→46.00香港ドル、前場終値は36.85香港ドル)。このほか、マカオ・カジノ株なども物色された。

建材や鉄鋼の素材セクターも高い。中国中材(1893/HK)が3.5%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.6%、北京金隅(BBMG:2009/HK)が1.8%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.3%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が1.9%ずつ値を上げた。

H株金融セクターもしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.2%高、中国平安保険(2318/HK)が1.5%高、中信証券(6030/HK)が1.6%高、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が1.3%高で引けた。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.87%高の3185.44ポイントで取引を終えた。海外資金の流入期待が再び強まる流れ。証券株が軒並み上昇した。インフラ関連株、ITハイテク関連株、不動産株、資源・素材株なども買われている。

【亜州IR】



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