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今日の為替市場ポイント:世界経済見通し改善でドル下げ渋りも


9日のドル・円は、東京市場では109円23銭から108円75銭まで下落。欧米市場では、108円97銭から108円42銭まで下落し、108円49銭で取引終了。本日10日のドル・円は108円台で推移か。米長期金利は低下したが、世界経済見通しの改善を意識してドルは下げ渋る可能性がある。

経済協力開発機構(OECD)は3月9日、2021年の世界の経済成長率予測を5.6%、2022年を4.0%に上方修正した。OECDは新型コロナウイルスワクチン接種の進展や、米国の大規模な追加経済対策が成長率予測を引き上げる要因との見方を示した。OECDが昨年12月初旬時点に提示した予測では、2021年の経済成長率は4.2%、2022年は3.7%。

市場関係者の間からは「OECDによる経済見通しの大幅な上方修正は株式にとって好材料だが、新型コロナウイルスの感染流行は終息していないため、景気回復のペースがさらに速まることは難しい」との声が聞かれている。また、一部の市場関係者は「欧米主要国の金利上昇が世界経済に与える影響について慎重に検討する必要がある」と指摘している。各国の中央銀行は長期金利の過度な上昇を抑制し、持続的な景気回復を実現するための適切な措置を講じる必要がありそうだ。


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