<明治安田J1:湘南0-0町田>◇11日◇第13節◇レモンS
首位町田ゼルビアが湘南ベルマーレと0-0で引き分け、2位に転落した。DF昌子源(31)は3戦連続無失点の守備に手応えを語った。
強風の中での試合で、前半町田は風上に立っていた。しかし、序盤から湘南の球際の強さに、押し込まれる展開が続いた。
「被シュートを少なくするコンセプトの町田にとっては珍しい」。そう語るとおり、前半だけで9本のシューを打たれた。
ハーフタイムに黒田監督から「優勝やACL(アジアチャンピオンズリーグ)を狙うチームの戦いではない」とゲキを飛ばされたという。守勢に回っていることを反省し「責任感やプライドを持って戦おう」と目を覚ました。
後半は球際の強度を上げ、セカンドボールを回収し、追い風に乗る湘南のシュートを6本に抑えた。同39分、立て続けにシュートを打たれてもDF鈴木、ドレシェヴィッチらが次々と体を投げ出す姿に、町田らしさが詰まっていた。
「負けなかったことが唯一ポジティブなこと」。得点は奪えなくても、点を取られなければ負けない。守備の要として「0」を誇った。
首位を明け渡したものの、神戸とは勝ち点26で並んでいる。次節C大阪戦に向け「(得点ランク2位のレオ・セアラなど)強烈なFW陣がいる。しっかり準備したい」と、4戦連続無失点で首位に返り咲くつもりだ。