東京金見通し：上昇、リスク選好がやや後退か

TOCOM金　21年4月限・夜間取引終値：5974円（前日日中取引終値↑31円）

・想定レンジ：上限6000円-下限5950円

11日の東京商品取引所（TOCOM）金先物（期先：21年4月限）は上昇しそうだ。FOMC後の会見で、パウエルFRB議長が雇用の回復に時間がかかると強調したことなどを受け、米国市場ではやや市場心理が悪化した。この流れを受け、東京市場でもリスク選好ムードがやや後退することが予想され、安全資産とされる東京金に資金が向かいそうだ。一方、FOMCで2022年末までゼロ金利政策を維持する方針が示され、米長期金利が低下したことを受け、外為市場では一時、1ドル=106円90銭台まで円高・ドル安が進んだ。これを受け、ナイトセッションの東京金は一時29円安まで下げる場面があった。円高・ドル安がさらに進めば金先物の上値抑制要因となり、金先物の上値は限定的なものになる可能性もある。




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