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トランプ政権下で前例のない変化に対峙するアメリカ。存在を懸けた闘争を続ける先住民社会を活写したノンフィクション、集英社新書『癒されぬアメリカ 先住民社会を生きる』(鎌田遵・著)が12月17日(火)発売



【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000206885&id=bodyimage1

開拓者精神、古きよきアメリカ、正義の国……。
今日の米国が掲げる「理想」によって徹底的に踏みにじられてきたのが、先住民の存在だ。
居留地のカジノ経営、聖地を踏みにじるパイプライン建設。
あらゆる局面を「取り引き」になぞらえる今日のトランプ政権下にあっては、
先住民社会もまた、かつてない苦境に立たされている。


ネイティブ・アメリカンは何を守り、何を奪われてきたのか。
貧困、ドラッグ、アルコールに染め抜かれたコミュニティを通して見える悲哀、
アメリカ社会の実相に迫る。
無二の研究者が、30年に亘る交流を通じて記録したノンフィクション
『癒されぬアメリカ 先住民社会を生きる』が12月17日(火)発売。


「ただ普通に、俺は普通に生きたいんだ。
いつまでも過去のトラウマとかっていうのに、こだわっていても、そこからはなにもうまれない。
どこかで乗り越えて、ちゃんとした日常をつくっていかなくてはいけない」(中略)
久しぶりに彼の口からついてでた、まじめな言葉だった。
先祖が虐殺にあったこと、同化政策で寄宿学校にいれられ、
伝統を捨てさせられたこと、いわれもない暴力や差別に苦しめられたこと、
どこかでその連鎖を食い止めようと、彼は彼で必死だったのだ。(本文より)


アメリカ社会でしばしば、今なお癒えることのない生傷のように血を吹くのが、
主に黒人を巡る人種差別の問題だ。
しかしかの国ではその遥か前、暴力的に「終結」させられたマイノリティがいた。
多数派の横暴に耐え、苦しみながらアイデンティティを守り続けんとするネイティブ・アメリカンたちが
今を生きる姿からは、一層根源的な米国の暗部が垣間見える。


著者自らコミュニティに飛び込み、苦楽を共にすることで紡ぎ出された本書は、
差別と分断に貫かれた今日のアメリカを丁寧に読み解いた一冊でもある。



◆目次
はじめに──声なき民族の抵抗
第I章 砂漠を生きる知恵──モハベの哲学
第II章 フェイクな「アメリカ」──「移民の国」のつくられ方
第III章 壁とカジノとトランプ──先住民から見たアメリカ社会
第IV章 言葉を守る民──ストーリーが紡ぐ世界
第V章 癒されない魂──イメージと現実のはざまで
第VI章 天国にちかい部族──プエブロ族との日々
あとがきにかえて──店番失格



◆書籍情報
書名:癒されぬアメリカ 先住民社会を生きる
発売日:12月17日(火)
著者:鎌田遵(かまた・じゅん)
定価:本体1000円+税
体裁:新書版
URL:https://shinsho.shueisha.co.jp/




◆著者プロフィール
鎌田遵(かまた・じゅん)。1972年東京都生まれ。亜細亜大学准教授。
専門はアメリカ先住民研究。高校卒業後に渡米。
アメリカ先住民や非合法移民と寝食を共にし、「辺境」を歩いてきた。
カリフォルニア大学バークレー校ネイティブ・アメリカン学科卒業。
同大学ロサンゼルス校大学院アメリカン・インディアン学研究科修士課程終了。
同大学院公共政策・社会調査研究所都市計画学研究科博士課程修了(Ph.D. 都市計画学)。
著書に『「辺境」の誇り』(集英社新書)、『ネイティブ・アメリカン』(岩波新書)など。

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配信元企業:株式会社 集英社
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