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サウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズがエナジー・ボールトに出資



諸企業は、アラムコがエナジーボールト変革的な新しいEVxエネルギー貯蔵技術を社内へ導入する取り組みにも注目

スイス・ルガーノ & サウジアラビア・ダーラン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 発電所規模のエネルギー貯蔵によりグリッドレジリエンスを実現するための世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出すエナジー・ボールトは本日、世界的な総合エネルギー・化学企業であるアラムコ(TADAWUL:SAUDI ARAMCO)による戦略的技術ベンチャープログラムのサウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズ(SAEV)からの新たな出資を発表しました。エナジー・ボールトはこの資金を使用して、自社技術の世界展開を加速させます。この技術は、断続的な再生可能エネルギーによる電力をGW時規模で経済的かつ持続可能な方法で蓄積し、出力調整した上で送電可能な電力を需要に応じて供給できるように設計したものです。投資額は非公開となっています。



エナジー・ボールトの画期的技術は、水の重力と運動によって電力を貯蔵・放電する力に依拠する揚水式水力発電所から着想を得ました。当社のソリューションは、これらの発電所で利用され、良く理解されているのと同じ物理原理と機械工学を基盤としていますが、水に取って代わって、地元の低コスト材料と高度な材料科学の革新的な使用により、カスタムメイドの複合材ブロックを利用します。このブロックをエナジー・ボールトの専有的なシステムデザイン、マシンビジョン、AI対応ソフトウエアと組み合わせて、特別設計のクレーンを操作します。このクレーンは専有技術を使用してブロックの昇降を自律的に調整することで、高所で位置エネルギーを蓄積し、ブロックを下げて発電させて放電します。重要なのは、このブロックが地元で調達した土壌、砂、廃棄物材料から作られていることです。それらには、石炭燃焼残留物などの化石燃料生産の副産物や、風力ブレードなどの使用済みエネルギー機器コンポーネントが含まれます。エナジー・ボールトの最初の5MW/35MWhの商用規模システムは、2020年7月に機械的完成を達成し、同時にスイスの全国電力網へ接続しました。それ以来、このシステムは、世界中のエナジー・ボールトの顧客が直接的なアプリケーションテストと補助サービスプロトコルに利用してきました。


過去2年間、エナジー・ボールトは世界最大の公益事業・エネルギー企業と幾つか緊密に協力して、エネルギー貯蔵技術プラットフォームの柔軟性を高めるためにさらに最適化し、出力の向上および長期変動性発電という両方のニーズに対応してきました。その結果、EVx製品プラットフォームがエネルギー貯蔵の経済性における新しい業界基準を定めています。


新しいプラットフォームは当社の実績ある技術の進化として当然の帰結であり、貯蔵媒体の劣化ゼロ、高い往復効率、長い技術寿命、持続可能なサプライチェーン、複合材ブロックという現在の性能属性をすべて活用しています。EVxは高度な拡張性を備えたモジュール式アーキテクチャーを取り入れており、10MWh単位で増やしてマルチGW時の貯蔵容量にまで拡張できます。さらにEVxでは、エネルギーと電力が切り離されているため、持続時間に関して十分な柔軟性があり、高出力ないしより短期のニーズ(2~6時間)、さらにはより長期の貯蔵アプリケーション(6~12時間以上)の両方を対象に展開が可能です。重要なことに、新しいプラットフォームは高さが40%低く、石炭燃焼残留物(石炭灰)、使用済み風力タービンブレードのガラス繊維、採鉱工程で出る選鉱くずなどの廃棄物や修復材を再利用して役立て、これらで製造した同じ重量の複合材ブロックを使用できます。その結果、前例のない経済性が実現し、均等化貯蔵コストベースで他のエネルギー貯蔵技術よりも大幅に低くなります。


エナジー・ボールトのエネルギー貯蔵システムが最も適しているのは、年中24時間体制で電力を必要とし、クリーンエネルギーへの移行を進めている多くの産業分野の企業です。他の地域例には、きれいな飲料水を確実かつ経済的に供給するために24時間体制で産業用電力を必要とする海水淡水化プラントが含まれます。


アラムコ・ベンチャーズのマフディ・アラデル最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「SAEVでの私たちの使命は、アラムコにとって戦略的に重要な技術を開発している企業に投資することです。エナジー・ボールトの革新的なエネルギー貯蔵技術には、環境面・経済面で独自の利点があります。私たちは、エナジー・ボールトがその技術の国際展開をさらに加速させるに当たっての支援をすることができ、大変うれしく思います。」


エナジー・ボールトの最高経営責任者(CEO)で共同設立者のロバート・ピコニは、次のように述べています。「エナジー・ボールトは当社の技術について、最初の商業規模の導入を完了し、過去12~18カ月間で急速かつ有意義な前進を遂げました。私たちは、戦略的パートナーとしてのSAEVから支援が得られることをうれしく思います。」


サウジアラムコエナジー・ベンチャーズについて


サウジアラムコ・エナジー・ベンチャーズ(SAEV)は、世界有数の完全に総合的なエネルギー・化学企業であるサウジアラムコの企業ベンチャー投資の子会社です。ダーランに本社を置き、北米、欧州、アジアに事業所を構えるSAEVの使命は、親会社のアラムコにとって戦略的に重要な技術を持つ新興企業や高成長企業に世界規模で投資することです。Saev.com


エナジーボールトについ


エナジー・ボールトは、発電所規模のエネルギー貯蔵によりグリッドレジリエンスを実現するための世界的アプローチに変革をもたらす再生可能エネルギー貯蔵製品を生み出しています。重力および位置エネルギーという平凡な物理原理を適用する本システムは、特別設計した巨大複合材ブロックを持ち上げる革新的なクレーンデザインと、電力の貯蔵および放電を調整するクラウドベースの専有的ソフトウエアプラットフォームを併用します。エナジー・ボールトは、これまでにない経済性の100パーセント環境に配慮した材料を活用することで、完全に再生可能な世界への移行を促進しています。


エナジー・ボールトに関する詳細情報については、energyvault.com@EnergyVaultIncをご覧ください。


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