「ずん」と心に響く一日警察署長 お笑いコンビが交通安全呼びかけ

　秋の全国交通安全運動（21～30日）に合わせ、熊本県警は25日、お笑い芸人「ずん」の飯尾和樹さん（54）と、やすさん（53）を熊本南署の一日署長に迎え、自転車運転時のヘルメット着用の大切さなどを笑いを交えて訴えた。

　「ずん」が所属する芸能プロダクション「浅井企画」（東京）の社員と熊本南署員が知り合いだったことから実現。「ずん」が1日警察署長を務めるのは初めてという。

　2人は松永透署長から委嘱状を受け取った後、大型商業施設「ゆめタウンはません店」でトークショー。集まった大勢の観衆を前に、持ちネタの一発ギャグ「忍法メガネ残し」などを披露しながら、交通安全ルールの順守を呼び掛けた。

　報道陣の取材に飯尾さんは「ずっと憧れだった『一日署長』ができ、一つ大人になりました」。やすさんも「この制服を着ると皆さん、いつも以上にしっかり話を聞いてくれる。皆さんの交通安全の意識を高められた気がする」と話した。【野呂賢治】