都の18歳以下給付 転出の17万人に案内誤発送 委託先が抽出ミス

　東京都は19日、18歳以下の都民に月5000円を給付する事業「018サポート」で、既に都外に転出して給付対象外となっている約17万人に案内のチラシを誤発送したと発表した。

　他県に転出した世帯から15日に「案内が届いた」との連絡を受け、都が住民基本台帳から給付対象者を抽出する業務を委託した地方公共団体情報システム機構（東京）に確認したところ、2010年10月～19年11月に都外に転出した約24万人を誤って抽出していたことが判明した。抽出プログラムに設計ミスがあり、住民基本台帳の仕様変更を反映していなかったことが原因だという。

　この事業の給付対象者は約200万人で、今月11日に案内の発送を始めており、申請をもとに24年1月に1年分（1人当たり6万円）を支給する予定。都は、仮に案内の誤送付を受けた都外在住者が給付申請しても、審査で居住地を確認をするため、実際に給付金が支給されることはないとしている。

　誤送付の問い合わせは、平日午前9時～午後5時45分に都福祉局育成支援課手当調整担当（03・5388・3964）へ。【一宮俊介】