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日本酒「柔道」フランスで高評価 酒米作付けにめど、国内本格販売へ


 灘菊酒造(兵庫県姫路市手柄1)が手がける輸出専用の純米大吟醸酒「柔道」がフランスの日本酒コンクールで高い評価を得たことを受け、12日から神戸市中央区の百貨店「神戸阪急」地下1階で試飲販売される。18日まで。今年の冬には本格的な国内販売を始める。

 「柔道」の名は創業者・川石酒造作(みきさく)の実弟で「フランス柔道の父」と言われる酒造之助(みきのすけ)(1899~1969年)にちなむ。酒造之助は昭和初期にパリで道場を開き、外国人に理解しやすい指導法を考案。フランス柔道の礎となった。酒造作は弟の活動を支え続けた。

 酒造作のひ孫で、杜氏(とうじ)でもある川石光佐(みさ)社長(44)は酒造之助を知ってもらいたいと2000年、山田錦を使った最上級酒「酒造之助」(純米大吟醸)を開発。18年には、すっきりした酸味を生む播磨地方の酒米「兵庫夢錦(ゆめにしき)」を使った純米大吟醸を輸出用に造った際、外国人に分かりやすいようにと「柔道」と名付けた。

 国内の酒造業界では一般に酸味は評価されにくいが、洋食との相性が良く、フランスのソムリエが審査する日本酒コンクール「Kura Master(クラマスター)」で、20年に金賞、22年と23年にプラチナ賞を受賞した。国内で限定販売した際も「切れが良く、山田錦を使った酒との違いが分かりやすい」と好感触だった。

 川石社長は「兵庫夢錦を使った酒造りを一歩一歩積み重ねたことが評価され、うれしい」と話す。姫路市夢前町の農家に依頼し、今年の作付けが増えたことで国内販売ができる見込みになった。

 4合瓶(720ミリリットル)2580円(税込み)。問い合わせは灘菊酒造(079・285・3111)。【村元展也】

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