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40年介護、殺害された妻 直前に「お父さん、やめて」 長男が証言


 神奈川県大磯町の漁港で、約40年間介護してきた妻を車椅子ごと海に突き落とし殺害したとして、殺人罪に問われた同町の無職、藤原宏被告(81)に対する裁判員裁判で、検察側が請求した被告の長男の証人尋問が6日、横浜地裁小田原支部(木山暢郎裁判長)であった。長男は事件後に被告から聞いた話として、「(妻の照子さんは被告に)突き落とされる直前に『お父さん、やめて』と言った。死にたくなかったはず。(被告は)罪を償って帰って来てほしい」と述べた。

 起訴状などによると、被告は2022年11月2日、岸壁から照子さん(79)を突き落とし、溺死させたとされる。照子さんは約40年前に脳梗塞(こうそく)を患い左半身がまひし、被告が自宅で介護していた。

 証人尋問で長男は、被告が長年介護を続けてきたことについて、「大切にしていなければできない。仲も良かった」と証言。一方、最近になって一度、「被告が(照子さんに)手を上げたり、首を絞めたりしたこともあった」とも述べた。

 長男はこうした状況を憂慮し、被告に対して照子さんを介護施設に入所させるよう何度も進言したと明かし、「(照子さんは)施設に入ることを嫌がるそぶりはなかったが、(被告は)『自分でみる』という気持ちが強かった」と説明した。

 藤原被告は証人尋問の最中、弁護人席の机に突っ伏し、声を出して泣いていた。裁判は11日に結審し、判決は18日に言い渡される予定。【柿崎誠】

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