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富士山「弾丸登山」は控えて 2023年は人が殺到? 地元が懸念


 富士山は今夏、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを5類に移行して、初めての登山シーズンを迎える。今月は世界文化遺産登録から10年でもあり、登山客の増加が予想されることから、富士山周辺の山梨県側の自治体は12日、登山客数の制限を求める要望書を県に提出した。山小屋に宿泊予約が殺到し、予約が取れなかった人の「弾丸登山」による事故増加などを懸念している。【大和田香織】

 要望書は、富士吉田市など山梨県の6市町村の首長や、山小屋で作る「富士山吉田口旅館組合」組合長らによる連名。この日、富士吉田市の堀内茂市長らが県庁を訪れ、長田公副知事に手渡した。

 要望書では、山小屋の予約状況から「登山者数は過去に類を見ない状況になるものと見込まれる」と指摘。富士山8合目の富士吉田救護所の閉所日を8月28日から9月10日に延長するよう調整を進めるなどしているが、世界遺産に登録された年の登山者数約30万人に迫る可能性があることから、これらの対応だけでは不十分として、県による登山の安心安全確保に向けた対策の構築を求めている。

 堀内市長は「登山道や頂上付近に人が停滞すると、落石事故や低体温症などの危険が高まる。過去には落石による死者も出た。今月中に何らかの(対策の)方向性を示していただきたい」。これに対し、長田副知事は自治体側と意見交換の場を設けるなどし、対応を検討するとした。

 富士山の開山期間は例年7月1日~9月10日。「富士登山オフィシャルサイト」によると、0泊2日の「弾丸登山」では寝不足などからけがの危険性が高まる。山頂を目指す場合は途中の山小屋で1泊することを勧めている。

 環境省の統計によると、世界遺産登録された2013年は30万人を超え、その後、19年まで20万人台で推移。コロナ禍の20年は閉山、21年は約7万8500人、22年は約16万100人だった。

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