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「漁港のおっちゃん」称賛の嵐 首相に爆発物、容疑者をヘッドロック


 和歌山市の雑賀崎漁港で、岸田文雄首相に向けて爆発物が投げ込まれた事件。地元漁港の関係者とみられている男性が容疑者を取り押さえたことに対し、SNS上で称賛の投稿が相次ぎ「漁港のおっちゃん」が一時トレンド入りした。

 称賛のコメントは、木村隆二容疑者(24)=威力業務妨害容疑で現行犯逮捕=が取り押さえられる場面を映したNHKのニュース映像と共に拡散した。

 NHKのカメラは、聴衆の間から岸田首相に向けて銀色の筒が投げ込まれた直後、赤い長袖にベスト姿の男性が木村容疑者の背後に近づく様子を捉えた。

 男性は木村容疑者の右側に歩み寄ると右腕を回して前から首を抱え込みながら後方に2、3歩引き寄せ、即座に左腕で後頭部を抱えて「ヘッドロック」を決めた。

 映像では死角になっていてはっきり分からないが、ヘッドロックをしたまま右手で木村容疑者の動きを制止しているようにも見える。

 この直前、木村容疑者は鉄製の筒を手に持ち、ライターで火を付けるような動きをしていた。「鉄パイプ爆弾」の可能性があり、男性は「2発目」を防ごうとしたのかもしれない。

 男性はヘッドロックをしたまま周囲の人たちと一緒に木村容疑者を地面に押さえつけ、制圧。聴衆にけが人はなかった。この迅速で、勇気ある行動にツイッター上などでは称賛の嵐が吹き荒れた。

 <2発目が起爆されていたら死傷者が出ていた>

 <SPより漁港のおっちゃんの方が先に容疑者を捕まえた>

 <自らの危険を省みず、拍手だ>

 <普通は怖くて動けなくなる。勇猛に向かっていくのマジでかっこいい>

 <漁港のおっちゃん、私の中でヒーローです>

 <勇気がすばらしい。感謝状を>

 この男性と共に、木村容疑者を取り押さえた漁師の池田勝彦さん(62)は「別の2人が飛びかかり、腕を回してヘッドロックし、私も頭部を押さえた。暴れていたが、警察官も加わって大勢で押さえたので動けなくなっていた。危険とか怖いというより、『何とかしなければ』との思いだった」と振り返った。

 取り押さえに協力した男性2人には岸田首相が直接電話し、謝意が伝えられたという。【田中龍士】

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