検察事務官が不正アクセス＝「評価気になり」人事情報閲覧―岐阜地検

　検察庁のネットワークシステムに不正アクセスして人事関係の情報などを閲覧したとして、岐阜地検は２日、３０代の事務官を戒告の懲戒処分にしたと発表した。事務官は同日付で依願退職した。「人事評価を気にするあまり見てしまった」と事実関係を認めているという。 　地検は不正アクセス禁止法違反容疑で調べたが、外部への情報漏えいが認められなかったことなどから起訴猶予とした。　 　地検によると、事務官は昨年３月～今年７月ごろ、使用権限のないＩＤとパスワードを使用して検察庁のネットワークに不正アクセスし、職員の人事関係情報などを閲覧したとされる。過去に同庁のシステム関係の業務を担当し、ＩＤなどを把握していたという。 　清水博之・岐阜地検次席検事の話　誠に遺憾で、おわび申し上げる。職員指導の徹底を図り、再発防止に努める。（了）【時事通信社】