「電車内で実行決意」と供述＝塾の予定変更、渋谷母娘刺傷―警視庁

　東京都渋谷区円山町の路上で母娘２人が刺されて重傷を負った事件で、逮捕された中学３年生の少女（１５）が「当日、都内に向かう電車の中で事件を起こそうと決意した」という趣旨の供述をしていることが２３日、捜査関係者への取材で分かった。 　ただ、事件で使った刃物は自宅から持ってきたといい、警視庁少年事件課は、計画性の有無などを慎重に調べる。 　捜査関係者によると、少女は２０日昼ごろ、家族に「塾に行く」と告げ、埼玉県戸田市の自宅を出た。いったんは自転車で塾に向かったが、途中で目的地を変更。ＪＲ武蔵浦和駅から新宿駅に向かう電車の中で実行を決意したとの趣旨の話をしているという。　 　家から持ってきたという包丁１本とナイフ２本を襲撃時に所持しており、「母と弟を殺す予行練習だった」と供述。これに対し少女の母親は「弟との扱いの差に不満があったのかもしれない」と話しているという。 　中学１年生の３学期に不登校となった少女は、部活動や学校内の人間関係に悩みがあったと母親に説明していた。週２回通っていた塾を休むこともあったとされる。 　少女は２０日午後７時２０分ごろ、円山町の路上で、杉並区から遊びに来ていた母娘２人を包丁で刺したとして、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。（了）【時事通信社】