不明者の大規模捜索続く＝１日に船体陸揚げ―知床事故

　北海道・知床半島沖で観光船「ＫＡＺＵ　Ｉ（カズワン）」が沈没した事故で、第１管区海上保安本部（小樽市）などは３０日、行方が分からない１２人を発見するため、現場周辺海域で大規模な一斉捜索を続けた。３１日まで実施する。 　カズワンの船体は６月１日、作業台船から網走港へ陸揚げされ、乗客の家族らに公開される予定。　 　大規模捜索は２９日から、海上保安庁の巡視船などが知床半島沿岸や、北方領土・国後島周辺海域で実施。３０日は日本水難救済会所属の漁船も捜索に加わったが、不明者につながる手掛かりは得られていない。 　事故は４月２３日に発生。これまで１４人の死亡が確認され、同本部は業務上過失致死容疑で捜査を進めている。国後島では男女２人の遺体が発見され、同本部が身元確認を急いでいる。（了）【時事通信社】