玉屋庄兵衛、からくり人形展示＝名古屋市〔地域〕

　名古屋市のからくり人形師、九代玉屋庄兵衛さん（６７）の作品を展示する企画展が、ジェイアール名古屋タカシマヤ（同市）で始まった。初代が約３００年前に制作した「鶴」を再現した新作のからくり人形など計約５０点が出展されている。期間は２８日まで。 　初代は１７３３年、名古屋東照宮祭でからくり人形の操り方を指導するため、京都から名古屋市に移住。以来、９代にわたってからくり人形の伝統技術を地元で継承している。 　玉屋さんは展示会に訪れた客に「茶運人形」と「弓曳童子」の実演を披露し、からくりの仕組みを解説。「からくり人形は顔の彫り方や木材の選定、衣装などにもこだわって作っている。約４００年も続く日本の伝統技術をじっくり見てもらいたい」としている。　（了）【時事通信社】