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きょう遠山元議員の初公判=無登録融資仲介、認める方針―貸金業法違反・東京地裁


 登録を受けずに融資を仲介したとして、貸金業法違反(無登録)罪に問われた元公明党衆院議員で元財務副大臣の遠山清彦被告(52)の初公判が14日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)である。起訴内容を認める方針。  起訴状によると、遠山被告は2020年3月~21年6月ごろ、貸金業の登録を受けずに、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した企業などへの日本政策金融公庫の融資を計111回にわたり違法に仲介したとされる。  うち82回は単独で仲介。29回は太陽光発電関連会社「テクノシステム」元顧問の牧厚被告(74)=同罪で起訴=との共謀に問われた。  公庫に対し実際に企業の貸し付け希望を伝え、窓口の紹介を求めたのは主に遠山被告の秘書だった2人。ただ、いずれも立場が従属的として不起訴処分(起訴猶予)となった。  事件では計4人が在宅起訴された。牧被告や、別のルートで違法仲介に関わっていたテクノ社元相談役の川島裕被告(78)、公明党前衆院議員の元政策秘書渋谷朗被告(61)の公判期日は決まっていない。  貸金業法は金銭の貸し付けだけでなく、貸借の媒介をする場合も登録が必要と定めている。  ◇遠山元議員をめぐる動き 【2001年】   7月 遠山清彦被告、参院議員に初当選   【10年】   4月 遠山被告、衆院議員に繰り上げ当選   【19年】   9月 遠山被告が財務副大臣に就任   【20年】   3月 日本政策金融公庫、新型コロナウイルス対策の特別貸し付け開始   【21年】   2月 緊急事態宣言下の銀座のクラブ訪問を理由に遠山被告が議員辞職   8月 東京地検特捜部、議員会館内の公明党議員事務所などを家宅捜索  12月 遠山被告ら4人を貸金業法違反罪で在宅起訴   【22年】   1月 公明党、遠山被告を除名処分   2月 遠山被告の初公判 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕遠山清彦元衆院議員
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