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ピナトゥボより小規模か=トンガの海底火山噴火―専門家


 南太平洋のトンガ諸島付近で15日に起きた海底火山の噴火について、防災科学技術研究所の中田節也・火山研究推進センター長(火山地質学)は16日、「1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山噴火に似ている」としつつ、噴火規模は一回り小さいとの見方を示した。日本で観測された潮位変化について、「単純な火山性の津波ではない」とも話した。  中田センター長は「噴煙は高度20キロに達し、半径260キロに広がっている」と指摘。噴火規模を分類する火山爆発指数(VEI)は、0~8の9段階中、ピナトゥボ火山と同じ上から3番目の6に達する可能性もあるとした。  ピナトゥボの噴火は、20世紀最大とも言われ、大量の噴出物により世界的な冷夏につながった。中田センター長は「気候に影響を及ぼす火山ガスの量ははるかに小さい」として、影響は限定的と分析した。  一方、噴火に伴い軽石が発生している可能性に言及。昨年の小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」噴火時よりも大量の恐れがあるとした。  噴火に伴って日本では潮位が上昇し、津波警報・注意報が発表された。中田センター長は「一般論では、海底で地滑りが起きたり火砕流などが大量に海中に流れ込んだりすれば、津波が起きることはある」と語った。  ただ「いずれの現象も、発生源付近で津波が高い傾向がある」と話し、今回の潮位変化は特徴が異なると分析。「単純な火山性の津波ではない」との見解を示した。 (了)【時事通信社】
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