米民主重鎮リード氏死去＝「オバマケア」推進

　【ワシントン時事】米民主党の前上院院内総務でオバマ政権の議会運営を担ったハリー・リード氏が２８日、死去した。８２歳だった。同党のシューマー院内総務が声明で明らかにした。死因は不明だが、米メディアによると、２０１８年から膵臓（すいぞう）がんの治療を続けていた。 　１９３９年ネバダ州生まれ。８２年に下院で初当選し、８６年上院にくら替えした。０５年から党上院トップの院内総務を務め、オバマ政権の医療保険制度改革（オバマケア）など重要政策の実現に尽力した。 　オバマ元大統領は追悼文に代えて、亡くなる直前のリード氏に送った手紙をツイート。「素晴らしいリーダーであり友人だ。あなたの成し遂げたことで世界はより良くなった」とつづった。　【時事通信社】 〔写真説明〕米民主党の上院院内総務を務めたハリー・リード氏＝２０１６年１１月、ワシントン（ＥＰＡ時事）