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農業もデジタル化の時代!少ない資源でよりよい収穫を目指す「精密農業」の可能性



(発表会登壇者 右:バイエル クロップサイエンス株式会社 代表取締役社長 ハーラルト・プリンツ氏/左:バイエル クロップサイエンス株式会社 執行役員 カスタマーマーケティング本部長 仁木 理人氏)

私たちの食に直結する農業。その担い手の減少や高齢化などにより、農業の効率化と省力化、さらには食料自給率を上げるための生産性の向上も急ぎ解決しなければならない課題です。

その解決の光となるのが、ロボット技術やICTなどデジタルの力を借りて行う精密農業です。
農薬を扱う世界的リーディングカンパニーとしてこの分野に積極的に取り組むバイエル クロップサイエンス株式会社が、今後の精密農業の展開とその可能性についてオンライン記者発表会を行いました。

農薬の適切な散布は高品質な農作物に必要
農業の効率化や省力化、生産性の向上には、農薬の適切な散布が有効な手段となります。
農薬は全ての生物を殺すというイメージがありますが、現在の農薬は標的の生物に対してのみ作用し、被害を回避させるというものが多く、また農作物の成長をコントロールするものもあります。

バイエル クロップサイエンス株式会社では特に農薬に関連する分野から精密農業の様々なサービスの展開をスタート。
発表会では3つのアプローチが紹介されました。

ドローンによる精密な農薬の自動散布に向けての取り組み
バイエルは2018年11月に、世界の農業科学技術産業の自動化や産業用無人機の業界におけるリーディングカンパニーであるXAG社と、日本国内市場におけるドローンを活用した共同事業開発の独占契約を締結。
約2年間、そのビジネスモデルを構築し、ドローンによる自動航行で農薬散布を行うことを目標に、様々な農地・作物で試験を重ねてきました。

さらなる精密な散布に向けて、畑の面積を測り、正確なマップを作成・状況をモニタリングするマッピング&センシング用ドローン『X Mission』と、ドローンでは散布しづらい畑をカバーする全自動無人地上型散布機『R150』が2021年に販売される予定です。

また高精度位置情報取得システム・RTKの基地局の設置を開始し、より農地の測量と散布が簡便になることが見込まれています。

スマホで撮影するだけ!雑草・病害虫診断アプリの提供
また雑草・病害虫診断アプリの提供も2021年より開始されます。
雑草の写真を撮影するとAI診断に基づき、何の雑草なのかがわかり、どのような対策が必要なのかが分かります。

診断結果は畑ごとに記録され、どのような雑草がどこに生えているのかを地図上に記録。
最終的には、最適な除草剤を提案してくれるようなサービスとなっています。

置くだけ簡単!ハウス栽培農家を助ける事業が2021年スタート
さらに2020年10月16日に、バイエルはボッシュ株式会社との間で、環境モニタリングとAIによる病害予測機能で構成される、ハウス栽培作物向けのスマート農業サービス『Plantect®︎』事業を取得することで合意しました。

Plantect®︎はセンサーをハウスの中に設置するだけでハウス内の温度・湿度・日照などをリアルタイムでモニタリング。
ハウスにいなくてもリモートでスマートフォンやパソコンから確認できます。

さらに高い病害予測精度で、感染が見えるようになる前に予測・防止することができます。
関係当局の承認を前提に、2021年1月1日よりサービスの開始を予定しています。

バイエルは精密農業を展開することで「よりよい収穫を、より少ない資源で」行い、農業の持続可能性を高め、日本の農業に貢献することを目指すといいます。
私たちの食を支える農業の新たな波に、今後も注目していきたいと思います。




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