脚本家・小説家の内館牧子の原作を、日本を代表する女優でもある黒木瞳監督が実写化した映画『十二単衣を着た悪魔』が公開中です。「源氏物語」の世界にタイムスリップしてしまったコンプレックスの塊の主人公が、妥協や忖度を一切しない弘徽殿女御たちと出会い、少しずつ成長してゆく姿を描く物語となっています。その弘徽殿女御を演じた、女優の三吉彩花さんにインタビューを実施しました。ブレずに信念を貫く弘徽殿女御を演じた感想や意外(?)な夢まで、いろいろと語っていただきました。

●今回、弘徽殿女御をすごく魅力的に演じられていましたが、ご自身としては彼女の人間性をどう見ていますか?

最初は怖い女性のキャラクターだと思っていたのですが、だんだんとそれが息子への愛情の裏返しであったり、そういうところは怖いは怖いですが、どこか憎めないキャラクターであるということは、すごく素敵な女性であるからだなと思いました。とてもいろいろなことを犠牲にして人生に立ち向かっていく女性なので、カッコいいなと今は思います。

●そういう作柄を作り上げていく楽しみはありましたか?

そうですね。今回の弘徽殿女御に限らず、役を自分のものにする、それが不自然でないように見えるようにするまでには役柄によってとても大変だったり、役作りそのものが楽しかったり、いろいろ、さまざまですが、今回は彼女の年齢の幅が広かったので、そこはすごく面白かったです。

●それにしても衣装に負けないというか、十二単衣がお似合いでした。

病人の役柄よりもこういう役柄のほうが似合うと、友人に言われたことはあります。それってわたしが強そうってこと? みたいな(笑)。そういうことを言われたことはありました。なのでもっとカッコいい女性の役にはあこがれます。身長もあるのでアクションにも興味があります。

●彼女の歳の重ね方そのもの興味深く観ていましたが、どういう工夫をしていたのですか?

着物が変わったり、髪に白髪が混じったりして、声色も今回ちょっと変えました。若い頃はちょっと高く、だんだん少しずつ低くなっていく感じにして演じています。性格的には最初は我が道を行く強い女性という感じだったのですが、だんだん年齢を重ねていく過程で雷と出会ったり、いろいろな人たちと過ごすことになって、ちょっとした優しさも出てくる。その表情の違いや、母になって息子への愛情の強弱みたいなものは、少し意識して演じていました。

●彼女が自分の中でしっくりきた瞬間はいつでしたか?

それは比較的、撮影の後半でしたたね。時系列で撮影していたのでとてもやりやすかったのですが、途中彼女があるたくらみを始めるあたりからガラッと雰囲気が変わってくるのですが、そのあたりでセリフがすんなり自分から出てくる感じでした。そういう実感はありました。

●ところで、この映画の主人公のように、もしもタイムスリップするとしたら、どの時代に行きたいですか?

わたしはタイムスリップではなくて、“どこでもドア”がほしいんですよね。タイムスリップをするにしても時空の移動の時間?がありますよね。ですが“どこでもドア”ならパッ!と開けたら、目の前が目的地。素敵じゃないですか。わたしはタイムスリップ派じゃないんですよね(笑)。

●どこに行きたいですか?

無人島です。“黄金生活”みたいなことをしてみたいです。楽しそうです。魚をモリで突いたり、サバイバルにちょっと興味があります。汚いところとか全然平気なので、ある程度はいけます(笑)。

●それはどうしてまた興味が?(笑)

たくましくなりたいなと。どこに行っても生き延びられる術を身に付けたいんです。

●3つだけ持って行くとしたら、何を選びますか?

自分の包丁とレトルトのお味噌汁と、寝袋ですね。使い慣れていない包丁はけっこう怖いので、自分で魚をさばきたいからマイ包丁を持っていきたいです。普段からご飯はよく作っているんです。

●チャレンジ精神旺盛なんですね!

すごく興味があるんですよ、無人島に(笑)。自分たちであるものを使って作る、そういう番組も大好きなんです。小さい頃から。なので将来は、郊外に一軒家を建てて、自分の畑もほしいんですよね。自宅のまわりに広い土地の畑を耕して、そこで栽培して自給自足をしたい。そして、そこで自分の作った野菜を自分の孫に食べさせるおばあちゃんになりたいです。

●とても素敵な夢ですね!今日はありがとうございました!

公開中

撮影:オサダコウジ

(執筆者: ときたたかし)

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情報提供元:ガジェット通信
記事名:「『十二単衣を着た悪魔』三吉彩花、無人島“黄金生活”への興味明かす 「どこに行っても生き延びられる術を身に付けたい」