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寝相でわかる犬の心理や健康状態。愛犬はどんな体勢で寝てる?


はじめに

愛犬と一緒に暮らしていると、毎日さまざまな愛らしい姿を見せてくれるものですが、特に犬の寝ている姿は見ているだけで癒やされるものですよね。

時折とんでもない格好で寝ていているのを見ると思わずクスッとなったり、思わずカメラを向けて写真をとってしまったという経験はみなさんもあるのではないでしょうか。

実は、さまざまな犬の寝相がありますが、それで愛犬の心理状態がわかるといわれています。今回は、寝相による犬の心理状態や病が隠れていないか、その可能性など、犬の睡眠にまつわることを紹介していきます。

犬の睡眠時間はどのくらい?

気持ちよさそうに寝ているフレンチブルドックの子犬

Patryk Kosmider/shutterstock.com

元気の源ともいえる睡眠ですが、犬の睡眠時間は一体どのくらいなのでしょうか?人間と同じように、犬も年齢によって睡眠時間が変わります。

まずは成犬の睡眠時間です。平均的に12~15時間くらいの睡眠時間が基本数値と言われています。ということは、1日の半分くらいは睡眠の時間に充てるということになりますが、これは犬たちの世界ではごくごく普通のことです。

次に幼少期と言われる子犬ですが、子犬は成長段階ですので長めの睡眠時間が必要となります。子犬というと、「やんちゃ」という言葉がぴったりともいえますが、とにかく好奇心が旺盛であらゆるものに興味を示して活発に動くので、エネルギーの消費量は多めです。つまりエネルギッシュに活動すると疲れ、その疲れた分を取り戻すためには睡眠時間が長く必要ということになります。そのためだいたい18~19時間の睡眠が理想的です。

シニア犬も、子犬と同じくらいの18~19時間ほど眠ります。老犬になると、体力が衰えてしまうので、ちょっと運動するだけでも疲れてしまいます。疲労をためたままのストレス状態は不健康のもとになりますので、少しでも疲れを取るためには長めの睡眠が必要になるのです。

犬はあまり熟睡していない

このように、犬の年齢によって必要な睡眠時間は異なるわけですが、人間と比較してみると、2倍以上もの長い睡眠時間になります。しかしこれだけ寝ている物の、実はあまり熟睡できているわけではないようです。

人間の睡眠は、ぐっすり眠っている熟睡モードの「ノンレム睡眠」と、体は眠っているのに浅い眠りの「レム睡眠」の2タイプの睡眠を90分間隔で交互に繰り返しています。

しかし、犬たちはこのサイクルパターンがさらに短く小刻みで、しかも浅い眠りの「レム睡眠」の方が多いようです。つまり、睡眠時間として長く眠っているようでも、実は睡眠全体の約2割しか熟睡モードになっていないのです。そのため、寝ている犬に声をかけるとすぐに目を開けたり、大きな音でびくっと目を覚ましたりするのは当然のことなのです。

犬は、狩りをしていた野生時代には、寝ている間でも外敵から身を守り、常に臨戦状態でした。熟睡モードで眠ってしまっていると、敵にすぐにやられてしまいます。そんな野生時代に培った習性がしっかり身についているので、なかなか熟睡ができないというわけです。睡眠時間をたっぷり取りってあげて、少しでも熟睡時間を多くしてあげることができるかもしれないですね。

寝相でわかる犬の心理

仰向けで寝ている犬

Annette Shaff/shutterstock.com

犬が寝ている間のすべての時間、深い眠りについているというわけではありません。犬の睡眠時間の多くの時間は浅い眠りなので、人間の平均睡眠時間よりも多くの時間が必要とされています。そのため、きっと愛犬の寝姿は珍しいものではないと思いますが、深い眠りなのか浅い眠りなのかは寝相を見るとわかってきます。

寝相で心理状態も推測できますので、ぜひ参考にしてみてください。まずはいくつかの犬の寝相パターンを紹介していきます。

うつ伏せ

うつ伏せで寝ている犬の姿をよく見かけるのではないでしょうか。お腹を床にペタっとつけて前足を伸ばしている姿勢は、犬にとって起き上がりやすい姿勢になりますので、浅い眠りになります。

お腹をピッタリ床につけているのは、お腹の部分の毛が薄いので、お腹の体温を逃さないようにしているという可能性があります。

そのため、寝ている時に寒がっていないか観察してあげましょう。うつ伏せの体勢は眠るときに、体温が下がるのを本能的に防いでいるといえます。

丸まる

犬の寝相で、頭とお尻を近づけて丸まったように眠る姿は、まるでアンモナイト、別名ではワンモナイトと呼ばれています。これは最も一般的な犬の睡眠姿勢の1つです。グルッと丸まることによって攻撃から内臓を守りつつ、暖を取ることができます。この寝相をしている時は、少し緊張している可能性があります。

ただ、犬の祖先は穴を掘ってその中に丸まって寝る習性がありましたので、それと同じ習性で丸まって安心して寝ているという可能性もあります。ですから、飼い犬との付き合いによってその意味合いというのは変わってきそうです。

横向き

左右のどちらかを下にして、四肢を伸ばした状態は犬にとって楽な姿勢のようです。この姿勢だと、起き上がるのに少し時間がかかるので、この姿勢で寝ている時はリラックスしていて深い眠りについていることが多いです。

安心しきって眠りについている状態ですので、この状態で飼い犬が寝ていたら、起こさないよう静かに見守ってあげるようにしましょう。

仰向け

寝ている時に、仰向けでおへそが丸見え状態のことは、おへそが天に向かって見えていることから、「へそ天」と呼ばれることがあります。

急所であるお腹を堂々と見せて眠っているということは最も無防備な状態というますので、犬の安心度は最大に達していることが分かりますし、自分の身の安全に少しも不安を感じることなく、深い眠りについています。

もしもこの状態で飼い犬が寝ていたら、起こさないよう静かに見守りながら、飼い主としての幸せを感じていただければと思います。

寝相でわかる犬の本当の性格

寝相で犬の性格までわかってしまうと考えられています。一般的には以下のような相関関係があるとされています。



  • 横向きは、楽天家で飼い主に忠実な犬
  • 丸くなるのは、穏やかで優しい性格
  • 伸びきった状態なのは、とにかく元気で遊ぶことが大好きな犬
  • 仰向けは、少し怠け者で、のんびりしている性格
  • うつ伏せは、警戒心が強く臆病、でも優しい
  • 床やベッドで寝たり、足を上にあげた寝相は、自信家


すべての犬に当てはまるわけではないですが、もしかすると、飼い犬の寝相から、飼い犬の性格の意外な一面を知ることができるかもしれませんね。


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