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【デジタル格差を埋める】コロナの大打撃を受けた花き業界をオンラインの力で救済するプロジェクト「デジタルレスキュー」が始動。綺麗な花の撮り方やSNS活用法を花屋に直接レクチャー



新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言を受けての商業施設の休業や、外出自粛、式典やイベントの中止が余儀なくされている今日。会場を彩るはずだった花たちは行き場を失い、大量の花が廃棄される社会問題「フラワーロス」を加速させる結果となってしまった。



そんな想いから立ち上がったのは、花き業界の活性化に向けた活動を行う株式会社STARMINE PLANNING代表の長井ジュン氏を中心とした、有志メンバー。新しい生活様式における新しい花の提案を掲げ、花き業界を救済すべく「with Flowers Project」を発足させた。


花き業界が抱える深刻な「デジタル格差」


花き業界は他業界以上に「デジタル格差」が大きい。若いオーナーは積極的にECサイトの開設やSNSによる告知を行う一方、小規模店舗やオーナーの高齢化が進んでいる場合も多く、なかなかデジタル活用に踏み出せないでいるのが実情である。


「with Flowers Project」発起人の長井氏は、「他業界に比べ、花き業界は全体的にデジタルの浸透が遅いように感じます。時代の変化に対応し、パイを大きくしようという動きを取る素晴らしいプレイヤーもいるが、決して競争激化、という印象はない。」と語る。


さらに、業界内でも二極化が起こっていると言う。「新しいものは受け付けない、わからないから半ば諦めているという人も一定数存在し、この状況が格差を助長させている。EC構築、商材のデータ管理、SNS発信、顧客データ分析などを駆使し完璧にデジタルを活用できている花屋は全体の10%にも満たないだろう。」と述べた。


オンラインで花を買う時代に



花き業界のデジタル格差には目もくれず、消費行動のデジタル化は急速に進んでいる。非接触コミュニケーションの増加に伴い、ECサイトやキャッシュレス決済サービスが拡大したのが要因の一つだろう。母の日ギフトの購買経路の内訳を見てみると、およそ30%がオンラインで購入しており、花屋での購買は約10%という結果。


また、「with Flowers Project」の第1弾である「#花で帰省しよう」で自社ECサイトを掲載した「BOTANIC」は、前年比2.5倍の売り上げを達成。ECサイトの開設は勿論、ストーリーのある商材、美しい写真、SNSでの発信が売り上げを伸ばす上でも必要不可欠であることは、一目瞭然である。


花はネットで買う時代。この時代を生き残るためには、デジタル活用は避けては通れない道と言えるだろう。



オンラインで花屋を救う「デジタルレスキュー」



そんな花き業界の「デジタル格差」を埋めるべく、「with Flowers Project」第2弾として「デジタルレスキュー」が始動。デジタル支援に注力するアドビ株式会社(以下アドビ)とタッグを組み、全国の花屋に向けた無料オンラインセミナーが8月6日(木)に開催された。


セミナーには専門家を交え、花の映える写真の撮り方やより美しく見せる加工方法、さらにSNSの運用方法を直接レクチャー。参加した花屋のデジタル強化を後押しした。


実際に参加された、「オランダ屋」代田橋店店長の中村 魅絵さんは、「今回の撮影体験をして1番感じたのは凝り固まった思考ですね。撮影するポジションでもチョット自分が動いて良いポジションを見つけてシャッターするだけでも違う感じの良い写真が撮れました。また、商品写真を何度も撮り直して良いと思ってた受講する前日の写真を見返したら今日撮影した写真と全然違っていて笑ちゃうほど成長してました。まず、商品の見え方も違い教えて頂いたライトの当て方と反射させるだけであんなにも違うのかと感じた事とアプリを使う事で更に綺麗な画像に仕上がって苦手意識があったのですが、写真を撮る事がそんなに難しい事ではなく楽しいと感じました。」と、写真の撮り方、加工について確かな手応えを感じている模様だ。


「with Flowers Project」の今後



「with Flowers Project」ではこれからも、花屋のデジタル強化や販売促進プロモーションを支援する活動を行っていくとのこと。直近ではお盆や夏休みで帰省ラッシュが見込まれる今月8月には、再び「#花で帰省しよう」を展開し、60店舗以上の花屋からお盆に合った花をオンライン完結で届けることができる。今年は自分に代わり、素敵な花が帰省してくれるというユニークな表現である。


長井氏は最後に、「デジタルを活用したことで、自信を持って成功した!と言えるような花屋を増やしたい。圧倒的な成功例があれば、うちもやらなきゃという危機感が芽生え、結果的に業界の底上げになる。そのためにも、僕たち“with Flowers Project”が先駆けとなって取り組み、花き業界を支えたい」と述べた。その言葉には、まっすぐ天に向かって咲くひまわりのような、ブレない力強さを感じた。


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