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東日本と西日本の境界はどこにある?【日本地図の秘密4】


日本地図には県境や地名、地形、歴史などの秘密が隠されています。そんな日本の秘密を地図からひも解くと、これまで知らなかった日本の姿が見えてくるかもしれません。そこで、『知れば知るほど面白い!日本地図150の秘密』(日本地理研究会編/彩図社)から、日本の地理にまつわる豆知識を抜粋して紹介します。
日本地図

 

東西の境界は1カ所ではない


コンセント
日本を二分するとき、「東日本」と「西日本」という呼称はよく使われます。では、この東日本と西日本の境界はどこにあるのでしょうか? 東西の境界は1カ所に定められているわけではありません。行政区分や地質、文化などあらゆる点ごとに境界の位置が変わってくるのです。

まず、地質学的にみれば、東日本と西日本の境界ははっきり存在します。それが、フォッサマグナです。新潟県糸魚川市と静岡県静岡市を結んで南北に走る線です。

それに近い境界として、電気の周波数で分けるものがあります。糸魚川と静岡の富士川沿いを境に東日本は50ヘルツ、西日本は60ヘルツとされます(境界付近には混在地域もある)。なぜ周波数が違うかというと、明治時代に発電機が外国から輸入されたとき、関東にはドイツ製の50ヘルツの発電機が、関西にはアメリカ製の60ヘルツの発電機が輸入され、その流れをくんだまま今に至っているのです。

「関東」「関西」の由来


関ヶ原
関ヶ原

また、漠然と「近畿地方より東が東日本」と考える人も多いでしょう。これは、奈良時代の名残だと考えられます。かつて、伊勢の鈴鹿、美濃の不破、越前の愛発に三関といわれる大きな関所がありました。この3カ所の「関」所を境にして、「東」「西」に分けました。それが「関東」「関西」の由来です。なお、不破関周辺には、天下分け目の合戦の舞台・関ヶ原があり、岐阜県には「関ヶ原より東か西か」で東日本と西日本を分ける人もいるといいます。

文化の境界は富山、長野、愛知あたり


ポリタンク
他の分け方はどうでしょうか? 境界を作る要素の一つに、言葉があるでしょう。「居る」を表現するのに、富山、岐阜、愛知以西は「おる」を、それより東では「いる」を使うといいます。いわゆる「関西弁」が使われるのは滋賀、三重県以西で、マクドナルドを「マクド」 と呼ぶのもその付近からだといいます。他にも「バカ」は東で、「アホ」は西で使われるというイメージですが、こちらは東西で二分するのが難しく、地域色が強いようです。

その他にはポリタンクの色でも東と西で違いが見られ、富山、長野、愛知付近を境に東は赤、西は青という違いがあるらしいです。

文化の東西分布は富山、長野、愛知あたりが境界になるようです。これは日本中部にそびえる日本アルプスが文化を広げる際の大きな隔たりになっているためだと考えられます。

【出典】
知れば知るほど面白い!日本地図150の秘密』(日本地理研究会編/彩図社)

[All photos by Shutterstock.com]

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