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トヨタ・クラウン | ロイヤル、アスリート、マジェスタの3タイプを展開。ハイブリッドは2.5L直4が中心となり、マイナーチェンジで2.0L直4ターボが仲間入り


中古車は世代が古く低年式なモデルほどお買い得かと言えばさにあらず。生産終了から年月が経つにつれ残存台数が減り、希少価値が上がることで相場が高騰することは珍しくない。




また本体価格が安かったとしても程度の良い個体が少ない、あるいは部品代が高いどころか一部の重要保安部品が生産終了していて入手困難なため維持そのものが困難、というケースも多々見られる。




そこで狙い目なのが、流通台数が多く故障や部品の心配も少ない、また燃費を含めた動力性能や安全性能の面でも大きく見劣りしないためコストパフォーマンス抜群な、現在新車販売されている世代よりも一つ前のモデルだ。




今回は、トヨタと日本を代表するFR高級セダン「クラウン」の先代14代目、S21#系をご紹介しよう。




TEXT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●トヨタ自動車

通称「ゼロクラウン」こと12代目トヨタ・クラウン

エンジンは静かで振動が少なく、タイヤノイズや風切り音も少なく、さらにはシートのクッションも足回りのセッティングも柔らかいため荒れた路面でも突き上げが弱い。だがその分、大きな凹凸を乗り越えた際や加減速・操舵時の姿勢変化は大きく急激で、乗せてもらう分には快適だが運転するのは楽しくない。




クラウンと言えばこうしたイメージがいまだに根強いのか、まるで大昔のアメリカ車のような乗り味を想像する、それどころか乗ったことがあってもそうした先入観を拭えない一般ユーザーは、乏しい筆者の知人の中でも一人や二人に留まらない。




だが実際には、少なくとも2003年12月にデビューした12代目のS18#系、通称「ゼロクラウン」以降のモデル、とりわけスポーティ仕様の「アスリート」は、こうしたイメージとは真逆の走りであると断言できる。




それは、当時より進行していたユーザー層の高齢化に歯止めをかけるべく、このゼロクラウンでパワートレインとプラットフォームを一新し、デザインのみならず走りも若々しくスポーティなものを目指したからに他ならない。

13代目トヨタ・クラウン

この方針はこと販売面においては功を奏したものの、走りにおいては近年のアメリカ車のようにクイックかつハードなものに。そのうえマルチリンク式リヤサスペンションのフリクションが大きいため、路面の凹凸に対して車体が上下左右に揺すられやすく、挙動が急激に乱れやすいという悪癖を、以後同じプラットフォームを使う歴代マークXや2005年デビューのレクサスIS・GS、そして13代目および14代目クラウンが、共通して抱えることになった。




……同じ悪癖は最新のTNGA-Lプラットフォーム、つまり現行レクサスLC・LSや15代目クラウンにも引き継がれてしまうのだが、それはまた別の話。




では、そんな14代目クラウンがどのように進化していったのか、モデルの変遷を以下に記す(価格はいずれも発表時点のもの(当時の税率における消費税込み))。

【2012年12月25日発表・発売】フルモデルチェンジ

14代目トヨタ・クラウンロイヤルサルーンG(2.5L直4ハイブリッドFR車)

基本的なメカニズムは12代目および13代目のキャリーオーバーで、内外装のデザインもキープコンセプトだが、リヤサスペンションアームを開断面化することで路面からの振動を吸収。フロントタイロッドエンドとリヤコントロールアームをオフセット形状として、横力に対しトーイン方向へ変位する特性を与えるなど、意図的にサスペンション剛性を落とすことで、乗り心地と挙動特性の改善を図っている。




一方でボディは、アンダーフロアに4点のブレースを装着するほか、スポット溶接打点を増やすことで剛性をアップ。さらに高張力鋼板を重量ベースで43%にわたり使用するすることで、軽量化と衝突安全性能を両立した。




発売当初のバリエーションは、落ち着いた内外装と走りの「ロイヤルサルーン」と、スポーティな「アスリート」の二種類だが、パワートレインは203ps&243Nm仕様の4GR-FSE型2.5L V6+6速ATと、178ps&221Nmを発する新開発の2AR-FSE型2.5L直4+143ps&300Nmの1KM型モーターを組み合わせたハイブリッド仕様を両者に設定。315ps&377Nmを発する2GR-FSE型3.5L V6+8速ATは「アスリート」のみとなっている。




そのほか、アダプティブハイビームや前方&後方誤発進抑制機能をトヨタブランドで初めて採用するなど、ADAS(先進運転支援システム)を充実させた。グレード設定および価格は下記の通り。

【2013年8月30日発表・9月1~30日注文受付】特別仕様車

新規開発されたボディカラー「モモタロウ」

「アスリートG」の2.5L直4ハイブリッドFR車(600万円)および「アスリートG i-Four」の2.5L V6ガソリン4WD車(570万円)をベースに、新規開発色の「モモタロウ」をボディカラーとした「ReBORN PINK」(リボーンピンク)を設定した。生産開始は同年12月。受注の内訳は前者が610台、後者が40台だった。

白と黒を基調としてピンクのアクセントが施されたインテリア

室内は白と黒を基調としつつ、演出家のテリー伊藤氏がプロデュースしたピンクのアクセントを随所に施している。

【2013年9月9日発表・発売】追加モデル

リヤドアまわりが延長されたクラウンマジェスタ“Fバージョン”のサイドビュー

ホイールベースを75mm延長して後席居住空間を拡大した、ロングボディの「マジェスタ」を追加した。

クラウンマジェスタのパワートレインおよびベアシャシー

パワートレインは292ps&354Nmの2GR-FXE型3.5L V6+200ps&275Nmの1KM型モーターを組み合わせたハイブリッド仕様のみを設定。エクステリアはマジェスタ伝統の縦バーグリルと下側の厚みを増した専用バンパー、インテリアはサンバースト木目調加飾が大きな特徴となっている。

クラウンマジェスタ“Fバージョン”のインテリア

グレードは標準仕様(610万円)と、3席独立温度コントロールフルオートエアコンや後席シートヒーター、40/20/40分割リクライニング式後席パワーシートなどを備える「Fバーション」(670万円)の2種類。

【2014年7月9日発表・発売】追加モデル、特別仕様車

クラウンアスリートG Four(2.5L直4ハイブリッド4WD車

2AR-FSE型2.5L直4のハイブリッドシステムに、トルセンLSD付きトランスファーと新開発のハイブリッド用トランスミッションを組み合わせた、トヨタブランド初のハイブリッドフルタイム4WD車を、ロイヤル、アスリート、マジェスタの各タイプに追加した。

クラウンロイヤルサルーン“ブラックスタイル”のエクステリア

特別仕様車の「ブラックスタイル」は、2.5L直4ハイブリッド車の「ロイヤルサルーン」と「ロイヤルサルーンFour」をベースに、フロントグリルの格子部分をブラック、フレームなどめっき部分をスモーク加飾としたほか、内装色をブラックで統一。

クラウンアスリートS“ブラックスタイル”のエクステリア

クラウンアスリートS“ブラックスタイル”のテラロッサ本革シート

また「アスリートS」と「アスリートS Four」をベースに、フロントグリルの格子部分をピアノブラック塗装とし、ブラックスパッタリング塗装を施した18インチアルミホイールを装備。さらに専用本革シート「テラロッサ」をオプション設定している。




さらに「ブラックスタイル」の全車に、雨滴感応式オートワイパーや自動防眩インナーミラーを標準装備した。グレード設定および価格は下記の通り。

【2015年3月25日発表・4月1~30日注文受付】特別仕様車

空色エディション
若草色エディション

「アスリートS」の2.5L直4ハイブリッドFR車(555万円)および「アスリートS Four」の2.5L直4ハイブリッド4WD車(576万6000円)をベースに、特別設定色の「空色」または「若草色」をボディカラーとした、クラウン誕生60周年記念特別仕様車「空色エディション」「若草色エディション」を設定した。生産開始は同年6月。

空色エディションの運転席まわり

若草色エディションのドアトリムステッチ

外装には「ブラックスタイル」と同じ黒塗装のフロントグリル、ブラックスパッタリング塗装の18インチアルミホイールを装着。室内には白の本革シートを装着し、インパネサイドとドアトリムには空色または若草色のステッチを施している。

【2015年10月1日発表・発売】マイナーチェンジ

クラウンロイヤルサルーンG(2.5L直4ハイブリッドFR車)

アスリートに設定された「ジャパンカラーセレクションパッケージ」の外装色の一部

「ロイヤル」および「アスリート」のフロントバンパー・グリルをより立体感のある造形とし、室内に装着する加飾パネルの柄を変更して質感をアップした。

「ジャパンカラーセレクションパッケージ」のこがね内装
8AR-FTS型2.0L直4ターボエンジン

「アスリート」はさらに、リヤコンビランプのリング形状を一回り大きくしたほか、バイビームLEDヘッドランプとデイライト機能付き面発光LEDクリアランスランプを新採用。さらに、専用の外装色を天空(ソラ)、茜色(アカネイロ)、紺碧(アオ)など12色と、本革内装を白、黒、こがねの3色から選べる「ジャパンカラーセレクションパッケージ」、235ps&350Nmの8AR-FTS型2.0L直4ターボエンジン+8速ATを新たに設定している。

クラウンアスリート2.5L直4ハイブリッド車の透視図

構造用接着剤使用部位およびスポット溶接増し打ち部位

また全車で、構造用接着剤を採用しつつスポット溶接を90ヵ所以上増し打ちするなどボディ接合部の剛性を強化。これに伴いダンパーやブッシュ、電動パワーステアリングなどのセッティングも変更することでタイヤの接地性を高め、操舵レスポンスと正確性、乗り心地を同時に改善した。




そのほか、小さなすり傷を自己修復するクリア塗装「セルフリストアリングコート」を全ボディカラーに採用。ITS専用周波数(760MHz)を活用した世界初の路車間・車車間通信システム「ITSコネクト」のほか、ブラインドスポットモニター、「インテリジェントパーキングアシスト」を新たに設定するなど、ADASを充実させている。グレード設定および価格は下記の通り。

【2016年8月29日発表・発売】一部改良、特別仕様車

ミリ波レーダーと単眼カメラを用いたADAS「トヨタセーフティセンスP」を全車に標準装備。歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーダークルーズコントロールなど4つの機能を実装した。

アスリート“Jフロンティア”の運転席まわり
マジェスタ“Jフロンティア”の運転席まわり

「アスリート」と「マジェスタ」に設定した特別仕様車「Jフロンティア」は、2色のメイプル木材プレートを重ね合わせ、特殊な技術でステアリング形状に曲げたのち、職人による削り出し・塗装・磨き込みで滑らかな肌触りと美しい色合いを醸し出した、「アスリート」はブラック、「マジェスタ」はブラウンの「レイヤーウッドステアリング」を装着。

アスリート“Jフロンティア”のモスグレーウルトラスエード×本革シート
マジェスタ“Jフロンティア”のスモーキーブラウンプレミアムナッパ本革シート

さらに、「アスリート」にはモスグレーのウルトラスエード×本革シート表皮、「マジェスタ」にはスモーキーブラウンのプレミアムナッパ本革シート表皮を採用した。グレード設定および価格は下記の通り。

【2017年8月28日発表・発売】特別仕様車

クラウンアスリートS-T“Jフロンティアリミテッド”のエクステリア

2.0L直4ターボ車の「アスリートS-T」、2.5L直4ハイブリッド車の「アスリートS」および「アスリートS Four」に特別仕様車「Jフロンティアリミテッド」(それぞれ454万6800円、497万8800円、519万4800円)を設定した。




ペダル踏み間違い誤発進抑制機能「インテリジェントクリアランスソナー」を標準装備したほか、外装には漆黒メッキのフロントグリルモール、黒のフォグランプベゼルを装着。

クラウンアスリートS-T“Jフロンティアリミテッド”の運転席まわり

室内には、アイアンブラックのウルトラスエード×本革シート表皮、本杢目のブラックレイヤーウッド本革巻き4本スポークステアリングホイール、ブラックレイヤーウッド調のインパネ・ドアトリム・センターコンソール・シフトノブ加飾、アルミペダルなどを採用している。

■トヨタ・クラウンアスリート2.0G-T(FR)*2015年10月発売モデル


全長×全幅×全高:4895×1800×1450mm


ホイールベース:2850mm


車両重量:1630kg


エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ


総排気量:1998cc


最高出力:173kW(235ps)/5200-5800rpm


最大トルク:350Nm/1650-4400rpm


トランスミッション:8速AT


サスペンション形式 前/後:ダブルウィッシュボーン/マルチリンク


ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク


タイヤサイズ 前後:215/55R17 94V


乗車定員:5名


車両価格(当時):533万円
トヨタ・クラウンアスリート2.0G-T(2015年10月発売モデル)

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