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原付バイクでたまに見かける|ミラーは右側のみ、 左ミラーは無し!って法律的になんでOK?


 街で右ミラーだけで走行している原付を見かけることが多々ある。またカスタムしたバイクでも右にしかミラーがなかったりする。でもこれって違反なんじゃないだろうか? ただ、古いモデルだと右だけでOKという説もある。実際のところどうなのか、改めて考えてみた。

ベスパET3に新車から装備されていた右ミラー。

 筆者が写真のベスパを手に入れたのは2000年になるかならないか、という頃のこと。イタリア本国では販売を終了していたスモールボディが日本向けにだけ生産を継続したものの、それすら終わり新車がなくなるタイミングだった。


 そう、手に入れたのは新車のET3。だから純正のままの姿なわけで、その時からミラーは右にしかついていなかった。若干の不安を覚えつつナンバーを付けて走り出したのだが。

お世話になりたくない白バイ隊員に止められてしまった。

 都内の2車線道路を快調に走っていたところ、自分のすぐ後ろで赤色灯が赤々と回転し、サイレンが鳴り響く…。ギョギョ、何をやらかしたんだ?


 白バイ隊員の指示に従ってベスパを左の路肩へ寄せる。そこへやってきた白バイ隊員は「ここ40km/h道路だけどずいぶん飛ばしていたね」と。はい、スピード違反でした。

125ccの原付2種に付くピンクナンバー 。

 ET3には新車から右にしかミラーがない。このことを突っ込まれるのかと思っていたのに、「すぐ左後ろにいたんだけど、気付かなかったね」と白バイ隊員。このことでもわかるように、125ccの原付2種で、ある時期までのモデルなら右ミラーだけで法律上問題にはならない。


 そうなのだ、白バイ隊員はET3の左直後に張り付いても運転手には見えないと分かっているから、こっそりと追尾して速度を測定したのだ。これは一生の不覚。

 ある時期までの、と限定付きで右ミラーだけで良いと書いた。では、いつまでの原付ならOKなのか。そこで調べてみると、平成18年12月31日以前に生産されたモデルであれば大丈夫ということが判明した。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.06.18】

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2016.06.18】の続き。

 わかりにくい言葉が羅列されているが、要するに現行の原動機付自転車は左右、外側線上後方50メートルまでが確認できるミラーが装備されていないといけない。だが、平成18年12月31日以前に造られた原動機付自転車には適用されない、と書かれているのだ。

1958年発売のホンダ・スーパーカブには右にだけミラーが装備されている。

 本当なら原動機付自転車にミラーを装備しなければならなくなった時の法律も探すべきなのだが、さすがに古すぎて簡単には調べきれなかった。だが、1950年代の後半には右ミラーが必須になっている。


例えばホンダ・スーパーカブC100でもそうなっているし、他メーカーの原動機付自転車でも同じことだ。

1982年発売のホンダ・スーパーカブ90デラックス。

 では、いつからメーカーとして左ミラーを装備するようになったのだろう。ここではわかりやすくスーパーカブの歴史で振り返ってみよう。まず1982年発売の90デラックスでもミラーは右だけしか装備されていない。90ccなので、当然原付2種モデル。50ccモデルはもちろんのこと、右にしかミラーは装備されていない。

1982年発売ホンダ・スーパーカブ90スーパーデラックス。

 ところが、同じ年に発売されたスーパーカブ90の上級グレードで角型ライトが特徴だったスーパーデラックスには、しっかり左右にミラーが標準装備されている。


 これは道交法うんぬんではなく、おそらく豪華さを狙った装備だろう。ちなみにこの当時、すでに50や90の通常モデルにも左ミラーがオプション設定されていた。やはり左ミラーが欲しいという要望が少なくなかったのだろう。

1991年発売ホンダ・スーパーカブ70デラックス。

 ホンダ発表の写真を探していて、スーパーカブシリーズの50、70、90問わず左ミラーが標準で装備されたのは、どうやら1991年の写真のモデルからのようだ。意外に最近のことと言えるだろう。


 法規的には平成18年、つまり2008年生産モデルまでは左ミラーが必要なかった。だから写真のスーパーカブにも本来なら左ミラーは不要。ただ、そこはメーカーの良心なのだろう。例えばこの時期のスーパーカブを中古で買って、後から左ミラーを外しても法律的には問題にならない。


 というわけで、筆者のベスパET3も右にしかミラーが装備されないのは当然のこと。では、このことを裏付けてくれる右ミラーだけのモデルを探してみた。

2002年発売スズキ・チョイノリ

 ようやく見つかったのが、2002年に発売されたスズキ・チョイノリ。徹底的に車体構成や装備を簡素化して、驚異的な新車価格5万9800円を実現したモデルだ。コスト的にも軽量化にも貢献してくれるから、法律上なくても良い左ミラーは省略されている。おそらく2000年代になっても左ミラーなしで販売されたのは、チョイノリくらいじゃないだろうか?

 とはいえ、左ミラーがなくて速度超過を取り締まられては話にならない。しかも一般道ならクルマと同じ60キロまでスピードを出して良い原付2種に乗っているのだから、ここはしっかり左ミラーを装備しよう。転ばぬ先の杖というところだ。

ベスパ純正の左ミラーはステーがセットになっている。

 ということで探してみると、しっかり純正オプションでベスパにも左ミラーが存在した。左右対象にしないと見た目みっともないので、見つからなければ社外ミラーにしようと悩んでいたから、これは好都合。


 ただ、ご覧のようにブ厚いステーまで必要なので、結構な重さがある。ただでさえ遅いベスパなのだから、あまり重くしたくはないのだが背に腹は変えられない。

左ミラーを装着したので、これで白バイ隊員も怖くない?

左ミラーの装着はボルトを3本締めるだけだから誰にでもできる。

 装着した左ミラーは新車で付いていた右ミラーとまったく同一形状なので、違和感がないところがイイ。でもミラー下のネジ部が長いので、ここからサビが進行する。最初からついていた先輩の右ミラーと見比べて欲しい。向こうは汚れたうえに、うっすらサビが出ている。定期的に磨くしかないだろう。

後方視界もご覧の通り。もう白バイのお世話にはならないぞ!

 左ミラーを装着して数年経つが、あれ以来白バイ隊員のお世話にはなっていない。やはり左後方がしっかり目視できると安心できる。新車で装備されていなくても、追加装備を推奨するぞ。


 ちなみに法律では取付けが不確実、鏡面に著しい歪み、くもりやヒビ割れがあるミラーだと基準に適合しないとある。つまり、ミラーなら付いていればイイんでしょ、という言い訳は通用しない。おそらく整備不良で切符を切られるだろうから、ご用心いただきたい。

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