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開発ストーリーダイジェスト:日産ジューク


海外ではすでに新型が発表されたが、ここ日本では販売が終了する「日産ジューク」。スタイリッシュなコンパクトSUVは今後「キックス」が担うと思われるが、そのジャンルにいち早く打って出た「ジューク」の開発にはどのような課題があったのだろうか?




REPORT:ニューモデル速報編集部

 クルマとひと口に言っても、20世紀ならセダン、21世紀のはじめはミニバンと、その時代によって象徴は変わってくる。そして、現在はというと、やはりSUVだろう。真っ先に浮かぶほど様々なメーカーが多彩なSUVを販売している。




 なかでも手頃なボディサイズと価格、個性的なルックスを兼ね備えるコンパクトSUVは人気が高く、「トヨタ・ライズ」と「ダイハツ・ロッキー」のヒットは目を引く。しかし、このカテゴリーの可能性にいち早く気付いたのは「日産ジューク」だろう。いまから遡ること10年前の2010年に発表されたが、その奇抜なデザインに驚かされた人も多いだろう。このユニークなクルマを世に出す中で、どのような課題があったのだろうか?

 開発を率いたチーフ・プロダクト・スペシャリスト(当時)の松富 諭は、「お客様のニーズが多様化しているが、メインストリームから離れたニーズを取り込むクルマが必要だった。さらに200万円以下の手頃なニッチモデルが存在しなかった」ことが企画のきっかけになったという。

 そうしてSUVとコンパクトスポーツのクロスオーバーとして企画された「ジューク」だが、紙上の企画段階では周囲からは「なんじゃ、これは!?」という反応がほとんどだった。また、キューブやマイクラとは違って、売上が先読みできる商品でないこと。さらに、ベンチマークとなる競合車がなかったことから開発目標を決定することも苦労したという。




 ユニークなモデルゆえに、景気動向などでいつ頓挫しても不思議ではなかったが、とにかく特徴ある目立つクルマを作らないと世に出してもらえないという意気込みのもと開発は進んだ。




 とはいえ、デザインも走行性能もこれまでにない領域への挑戦だったため、走行性能では実験項目が山積し、デザインでもデザイナーの意図を量産車で忠実に再現するかが最大の課題となったという。しかし、それらをブレークスルーすると、結果として部品点数の削減による生産コストの減少や軽量化などのメリットが生まれたほか、実際のデザインや具体的な性能が見えてくるにしたがって「このデザインを世に出さないのはもったいない」という声も高まったという。

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