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バイク事故を1/7件減らす! BOSCHが開発したバイク用レーダー式「危険回避アシストシステム」【東京モーターショー2019】


「BOSCH(ボッシュ)」はレーダーベースのバイク用危険回避アシストシステム「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」を搭載したデモ車(ドゥカティ・ムルティストラーダ1260S)を日本初公開。このシステムを装備すれば、衝突事故などは減少し、バイク事故の7件に1件を防ぐことができる(ボッシュ 事故調査報告/2018)。バイク界にとっては革新的ともいえる技術だ。


PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

バイクの前後に「中距離レーダーセンサー」、センター部に「コントロールユニット」を装備したシステム

周囲の危険を素早くキャッチする「中距離レーダーセンサー」をフロント部とリヤ部に設置。

「BOSCH(ボッシュ)」は、バイク向け安全技術の世界的なリーディングサプライヤーとして、ABS(アンチロック ブレーキ システム)やMSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)などのアシスタンスシステムを提供。バイクの安全性向上に貢献し、さらに安全性を高めたシステムが、日本初公開の「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」だ。




「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」は、レーダーセンサー、ブレーキシステム、エンジン制御システムとHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)を組み合わせた最新技術。電子制御式アシスタンスを用いたこのシステムは、周囲を常にモニターし、危機的状況下において、人間よりも迅速に対応してくれるのが大きなポイントだ。




 ボッシュの事故調査報告によれば、もしも「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」を装備していれば、バイク事故(衝突事故など)の7件に1件を防ぐことができたという。




 「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」は、バイクの感覚器官としての役割を担う画期的な機能。ライダーの安全向上はもちろん、走行快適性を高めることで、ライディングの楽しさと利便性アップにもつながるのが嬉しいところだ。

フロントカウル前部に設置されたフロント用の「中距離レーダーセンサー」。

リヤフェンダーに設置されたリヤ用の「中距離レーダーセンサー」。

「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」3つの役割

 交通量の多い道路を走行しながら、前走車との距離を正確に保つのは、集中力を要し、それが長時間にわたると疲労を招くもの。




 ACCは、交通の流れに合わせて車速を調整し、前走車との安全な距離を維持できるため、前走車との距離が不十分だったために発生する追突を効果的に防ぐことができる。




 ACCを装備することで、ライダーは利便性の向上を感じるだけでなく、渋滞の中の疲労を軽減し、走行に集中できるようになる。

 前走車との衝突の危険を、聴覚的または視覚的な信号でライダーに警告を発信するシステム。追突事故のリスク低減、または二次衝突被害の軽減に貢献してくれる。




 このシステムは、車両が始動するとすぐに作動し、速度域全体でライダーをサポート。他の車両が危険なほど接近し、ライダーがその状況に何も対処しないことを検知すると、聴覚的または視覚的な信号を通じてライダーに警告。

 死角検知システムは、車両の周囲をモニターし、ライダーが安全に車線を変更できるよう支援。その際に電子の目として機能するのがレーダーセンサーで、ライダーから見えづらい位置にある対象物を確認し、 ライダーの死角に車両が来た時には、バックミラーに視覚的な信号などを表示して警告してくれる。

「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」は2019年3月より公道試験を開始

 ボッシュでは、すでに2019年3月より、東京、神奈川県、栃木県の高速道路で「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」の公道試験を開始。2020年に量産され、2019年11月現在、外国車のドゥカティとKTMの各のモデルへの搭載が決定されている。




 なお、今回の「東京モーターショー2019」では、『ドゥカティ・ムルティストラーダ1260S』に「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」を搭載したデモ車両が展示された。



BOSCH(ボッシュ)


https://www.bosch-mobility-solutions.jp/
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