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豊田合成:レクサスLSのあのグリルはこうやって造られる【東京モーターショー2019】


レクサスLSのスピンドルグリルの内側、複雑な網目模様は樹脂製。ということは金型で抜いているということである。ものすごい存在感とともに、その金型が豊田合成のブースに展示されていた。


(S4302:豊田合成)

 正直なところ、金型の迫力がありすぎて、上に飾られているグリルそのものに目がいかない(笑)。ここにあるのはレプリカで、実際の金型は周りのフランジや厚みなど、もっと大きくて重たいものなのだが、しかし樹脂を流し込む部分については同じだという。




 これ、どうやって作っているんですかと思わず訊いてしまった。すると、まずアルミの部材からφ60mmのミルで切削を開始、そこからミル径を半減させながら削り続け、最終的にはφ0.8mmで仕上げるところまで追求したという。60→30→15→7.5→3.75→1.875→0.975というように計算していくと、どうやら7段階で削り出していくようだ。そしてここで終わりではなく、最終的には職人が手磨きで細かいところまで仕上げ、最終的な金型として作り上げた。




 10万ショットまで想定、世界中のLSはその金型からグリルが造られることになるわけだ。



 LSに関連する豊田合成の技術をもうひとつ。センターピラーとガラスの段差を極力排したガラスランも展示されていた。はさみ込む構造の従来品に対して、内側と外側の2カ所でシール構造の本品は、ご覧のとおり部材が増えてしまうことからコストはかさむが、それでも高意匠にしたい、風切り音をなくしたいという高額車のニーズに応えられるだけの効果がある。

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