桜の開花が待ち遠しい季節になりました。蜂たちも活発に動きまわる春、3月8日は「みつ(3)ばち(8)の日」でした。
今回はみつばちの日に因んで、自宅で作れるエコな「蜜蝋(みつろう)ラップ」をご紹介します。世界中で緊急の課題となっているプラスチックによる環境汚染。身のまわりにあふれているプラスチック製品を、少しずつ手放してみませんか。


環境にも健康にも。身近にあるプラスチック問題

レジ袋に食品のパッケージ、使い捨てのスプーンやフォーク、ペットボトル。毎日の生活のあらゆるシーンに登場するプラスチックの数々。それらのほとんどが、瞬時にごみ化している現実があります。近年、増加し続けるプラスチックによる環境汚染は深刻さを増し、世界的な課題として取り上げられていますね。
プラスチック製品をつくる際に添加される化学物質、微細な破片となって環境中に存在するマイクロプラスチックなど、私たちの健康への影響も懸念されています。
問題がこれ以上大きくならないように、私たちはプラスチックの使用を減らしていく必要があるといえそうです。


実践!プラスチック・フリーへの道

プラスチックの使用を減らすために、私たちは暮らしのなかで何をすべきなのでしょうか。
『プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命』(NHK出版)には、「プラスチックの日用品を8割近く減らせる」実践方法が提案されています。

◆今すぐできる簡単で最大限の効果を生む6つのアクション
1.マイバッグを持ち歩く⇒レジ袋削減
2.マイボトルを持ち歩く⇒ペットボトル削減
3.マイカップを持ち歩く⇒プラスチック製コップ&ふた削減
4.マイ容器を持ち歩く⇒プラスチック製の食品容器削減
5.非プラスチック製のカトラリーを持ち歩く⇒プラスチック製ナイフ・スプーン・フォーク削減
6.マイストローを持ち歩く⇒プラスチック製ストロー削減

プラスチック・フリーは、無駄・ごみ・浪費をなくす「ゼロ・ウェイスト」にも繋がります。 ごみをどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さない、という発想の転換を目指したいですね。


使い捨てラップにさようなら!蜜蝋ラップの作り方

上記のアクションに加えておすすめしたいのが「蜜蝋ラップ」の活用です。蜜蝋はみつばちの巣から採れる蝋のこと。化粧品や医薬品、食用にも用いられている素材です。布に蜜蝋をしみ込ませてつくる蜜蝋ラップは、手軽にできて繰り返し使えるメリットがあります。手の温度で柔らかくなるので、包みたいものに合わせてかたちを変えることができます。

◆用意するもの
【材料】
・蜜蝋 1/3カップ
・オーガニックコットンの薄手の布 30×30センチ
・クッキングシート 2枚(布よりひと回り大きめにカット)

【道具】
・おろし器(粒状の蜜蝋を使用する場合は不要)
・アイロン
・アイロン台

◆つくり方
1)蜜蝋をすりおろす
2)アイロン台にクッキングシートをしき、その上に布をおく
3)布のうえにすりおろした蜜蝋を、まんべんなく散らす
4)3のうえにクッキングシートをかぶせ、アイロンをかける
5)蜜蝋がついていない部分があれば蜜蝋を足して、布全体に蜜蝋をしみ込ませる
6)つるして乾燥させれば、できあがり!

使い捨てラップの代わりに食品を包んだり、保存容器や皿にかぶせて利用しましょう!使用後はぬるま湯で手洗いします。汚れが気になる場合は、薄めた食器用洗剤でやさしく洗ってください。広げた状態で自然乾燥するのがおすすめです。ていねいに使えば1年ほどもちますよ。

キッチンでも、蜜蝋ラップ、ガラス瓶やステンレス製の容器などを活用して、脱・使い捨て、プラスチック・フリー生活を実践してみませんか。

参考文献
シャンタル・プラモンドン、ジェイ・シンハ[著]  服部 雄一郎[訳] 『プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命』 NHK出版