寒い季節であっても、目的地まで気候を気にせず移動できる自動車好きの方は多いですね。
たしかに電車に比べてマイカーは、自分だけの空間を保てるので落ち着けますが、その一方で思いもよらぬトラブルに備え、きちんと準備をしておく必要があります。さらに、運転に臨む際には「睡眠不足」「体調不良」……といった不安要素は排除しなくてはなりませんし、いざトラブルが起きたときにはドライバーがしっかり対処しなければなりません。
そこで今回は、運転中に想定されるいくつかのトラブル対処法についてご紹介します。

しっかり睡眠を取って、万全の体調で運転の臨みましょう

しっかり睡眠を取って、万全の体調で運転の臨みましょう


疲労や眠気を感じたときは過信せず、運転を避けるべき!

飲酒運転がNGであることは当然のことですが、疲労や眠気を感じる状態で運転をすることも道路交通法上、違反とみなされる恐れがあります。これは「過労運転」と呼ばれるもので、「過労運転」は正常な運転ができない心身の過労状態を指します。
例えば「眠気を我慢しながら無理に運転を続ける」「疲労状態の体で深夜に運転する」といった肉体的なストレス状態はもちろんのこと、過度な心的ストレスを抱えているときも、注意力、判断力といったヒューマン・エラーが生じる恐れがあり、身体面の双方で「過労運転」に該当する恐れがあります。
一般ドライバーに限らず、私たちは職業ドライバーの方々から利便性、経済性の面で様々な恩恵を受けていますが、その恩恵のかげで、眠気や疲労感を我慢しながら長時間運転に従事している方々の過労運転防止への取り組みも強化されており、職業ドライバーのみならず一般ドライバーにおいても、「過労運転」を防止するために、デジタルタコグラフやドライバーモニターなどの機器を装備することが望ましいとされています。

最新の車には、安全運転を促すため、ドライバーの体調を管理する機器も装備されています

最新の車には、安全運転を促すため、ドライバーの体調を管理する機器も装備されています


あおり運転は「しない」「されない」ように……

最近問題になっている「あおり運転」。
ハンドルを握ると人が変わってしまう……、ちょっとしたことでカッときてしまう……というケースをよく見聞きしますが、「怒り」という負のエネルギーは判断力を著しく低下させ、運転中であれば大事故を招く恐れがあります。
もしあなたが、運転中にイライラしやすい人であれば、どんなときに怒りを発するかを思い浮かべてみてください。
例えば「割り込みなどで自分の運転を妨害されたとき」「急な車線変更をされた時」「ノロノロ運転をされたとき」といった場合でしょうか。
ある研究によると「運転時間が長くなるほど怒りやすくなる」というデータもありますので、そうした人は先ほど紹介したデジタルタコグラフなどの機器を活用してみてはいかがでしょうか。「連続運転時間が3時間を超えました」「そろそろ休憩してください」「運転が長時間続いています」「急ブレーキです。注意してください」などの案内(警告)は、自らの感情をコントロールできない人にとって、安全運転の一助になるはずです。
逆に、自分は冷静に運転しているけれど、あおり運転に出くわしたらどうしよう……という不安を覚えている人も多いことでしょう。そうしたケースに遭遇したときは、できる限り車間距離を保ち、相手の車を先に行かせることが安全策とされます。
もちろん、実際にあおり運転をされたらとき、された側もカッとすることはありますが、偶然に出会ったドライバーと意味のないケンカをしても何も得はありません。さらに怒りに怒りで対抗すれば、事態は悪化する一方です。
何より、事故や命にかかわる危険を感じた際は、路肩に停車して警察に通報する迅速な対処が求められますし、高速道路であれば一般道に出てしまうといったとっさの判断も必要になります。

イライラしたら、まずはサービスエリアで休憩を

イライラしたら、まずはサービスエリアで休憩を


もし、高速道路上でガス欠になってしまったら……

高速道路に入る際には、運転に支障が生じないよう事前にガソリンが十分に補充されているかを確認することが道路交通法で義務づけられています。「目的地までたぶん大丈夫だろう」と過信せず、高速道路に入る前には必ずガソリンスタンドに寄る……。こうした行動を習慣化することも大切ですね。
そして、万が一、高速道路でガス欠になってしまった場合は、冷静な対処が必要です。ガソリンスタンドが高速道路のパーキングエリアにないケースも多いので、ガソリン量のメモリを確認した際に「危険だな」と感じたら、速やかに一般道に降りてナビを活用して最寄りのガソリンスタンドを探しましょう。
また、高速道路上で、万が一ガス欠になってしまったときは……、
●慌てずに、見通しのきく直線道路の広い路肩に停車する。
●停車後はハザードを点灯させる(後続車への停車の意志表示)。
●後続車に気をつけて発炎筒で車が停車していることを後続車に知らせる。
●三角停止表示板を表示する。
●その後は、ガードレールの外側など安全な場所に避難する。
●安全な場所で、ロードサービスまたは高速道路上の非常電話から道路管制センターにヘルプを求める。
高速道路の路上停車は二次的な交通事故が発生する危険がありますので、「慌てず、騒がず」乗員の身の安全を確保することが何より大切です。
── いずれも当然の対処法ですが、運転中に冷静な対応ができず取り返しのつかないケースになっている場合もあります。運転に慣れている人ほど、事故に至らないヒヤリハット、インシデントを見過ごさず、さらには「自分は大丈夫」と過信せず、常日頃から十分な対策を講じておきたいものですね。