政治的対立、関係なし＝イランと米国が対戦―Ｗ杯サッカー

　イラン―米国では、両国が政治的に対立していることを忘れさせるような光景が見られた。 　球際で激しく体をぶつけ合ったがラフプレーには走らない。スタンドでは隣り合った両国サポーターが声援を送り、試合後は負けて座り込むイランの選手に米国選手が手を差し伸べた。 　１９９８年以来、Ｗ杯では２度目の顔合わせ。試合前には米国サッカー連盟がイランの国旗を改変した画像をインターネット交流サイト（ＳＮＳ）に一時掲載し、騒動になった。「スポーツは人々や国々を一つにするものだ」。米国のバーホールター監督が語っていた通りの９０分間だった。　（ドーハ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕Ｗ杯１次リーグＢ組のイラン―米国。試合に勝って決勝トーナメント進出を決めた米国のムサ（左）が、悔しがるイランのレザイアンを慰める＝２９日、ドーハ（ＥＰＡ時事）